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“軽薄小速”プラス「防水」――ペンタックス「Optio WP」レビュー(1/4 ページ)

» 2005年04月28日 22時12分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 ペンタックスはときどきすごく思い切ったデザイン・機能を持つ“すごく面白いデジカメ”を開発してくれるから目が離せない。2004年はレトロ調の「Optio 750Z」、スティック状の10倍ズーム「Optio MX4」、回転レンズの「Optio X」と他社とはひと味もふた味も違うデジカメを作ってくれた。

 そして2005年。今回の目玉は「Optio WP」である。1つや2つユニークな芸を持っていても、他の要素(デザインや大きさやモニターサイズや起動時間や画素数などなど)が競合機に負けていてはダメだが、今回はちょっと違うのだ。小さくて薄くて軽くて速くてなおかつ「防水」なのである。

実際に池の中に沈めてみたOptioWP

Optio WPの防水性能は?

 防水系デジカメで有名なのはオリンパスのμ Digitalシリーズだが、あちらは生活防水。水に濡れても大丈夫だが、水没や水中での撮影はできない(やればできるかもしれないが、壊れるかもしれない)。それに対してペンタックスは2004年「Optio 43WR」というデジカメを投入した。それは「JIS保護等級7級」で防浸型。水中での撮影はできないが、1メートルまでなら水没させても大丈夫というμ Digitalよりレベルが上の防水性能を持っていたが、いくぶんデザインや色が無粋であり、高い人気とはいえなかったようだ。

 だが今回登場した防水Optioシリーズの第2弾、OptioWPは、Optio 43WRをはるかに上回る性能・スタイルを備えてきたのである。

 何しろ、水没どころか「水中での撮影が可能」なのだ。防水で「JIS保護等級8級」、防塵で「JIS保護等級5級」を実現。具体的には、水中でも水深約1.5メートルで連続30分までの利用が可能となっている。それ以上深かったりそれ以上長時間だと水圧によって耐えられなくなる可能性があるのでダイビングには使えないが、海や山や川やプールといったレジャーなら十二分の防水性能である。水洗いどころか、これを持ったまま泳いだり浅瀬なら水中に沈めて撮影できるからだ。

 防水性能を強化するとどうしてもボディが無粋になりがちだが、Optio WPはこの防水性能を持ちながら、大きさはケータイなみ。というか、ケータイと間違えるような横長の丸みを帯びたデザインで、普通の薄型コンパクトデジカメと何ら変わらないのだ。ややずんぐりしていたOptio 43WRとはえらい違いである。

携帯電話のような外観を持つ薄いスティックスタイルが特徴。レンズはトビでない屈曲光学系。他の2色のカラーバリエーションが用意されている。
左はauのW21CA。右がOptioWP。こうしてみると大きさも携帯電話とほぼ同じ。携帯電話の方が(W21CAがけっこう大きめのハイエンドタイプであるにしろ)大きいくらいだ。

 厚みはたった22ミリ。高さは51ミリで幅は102ミリ。十分に小さい。しかも撮影時重量で135グラムだ。これだけ小さければ、防水機能がなくても十分なほどである。しかも起動も2秒弱とイライラすることもない。

 ではカメラの基本性能はどうだろうか。

屈曲光学系を採用した500万画素コンパクト

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