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ヒネリの効くUSB端子搭載――三洋「ICR-S250RM」レビュー:ビジネスに使えるICレコーダー(1/3 ページ)

» 2005年05月07日 04時04分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 三洋電機が2002年秋に発売した「ICR-B80RM」は、ボイスレコーダーの録音フォーマットに初めてMP3を採用し、ステレオ録音にも対応したエポックメイキングな製品だった。さらに、PCのUSBポートに直接接続できるインタフェースを持っていたため、PCユーザー達が諸手をあげて歓迎した。

 今回取りあげる「ICR-S250RM」は、機能と価格の両面で、ICR-B80RMの直系といえそうな製品だ。三洋「DIPLY TALK」シリーズの中ではミッドレンジに位置し、メモリ容量は128Mバイト。内蔵のステレオマイクを使い、最長8時間30分のステレオ録音(SPステレオモード)が可能だ。もちろん、PCにダイレクト接続できるUSBインタフェースを持っている。

photo 昨年10月発売した「ICR-S250RM」。31(幅)×118.5(高さ)×14.7(奥行き)ミリとスマート。重量は57グラム(乾電池1本を含む)

ヒネリの効くUSB端子

 S250RMは、幅31ミリと非常にスマートだ。厚みは14.7ミリあるが、シャツの胸ポケットに入れていても不自然ではないレベル。セグメント式の液晶ディスプレイとオレンジ色のバックライトは好き嫌いが分かれるかもしれないが、シルバーを基調としたデザインは好感が持てる。

 前面には間違いようもない大きな「録音」ボタンをはじめ、「停止」「フォルダ/リピート」「インデックス」といった操作ボタンを備える。また側面には「早送り/早戻し」を兼ねたジョグスイッチとボリュームがあり、録音に関わる操作は前面、再生に関する操作は側面に整理されているといった印象。後述のMP3音楽再生のときは、最初の「フォルダ指定」と最後の「停止」以外の操作が、すべて側面だけでまかなえる。

photo 側面のジョグスイッチは電源も兼ねる
photo レジューム機能もあるため、前回使用時に音楽フォルダを指定していたら、電源オン(ジョグ長押し)→曲指定(ジョグ左右)→再生(ジョグ押し)まで、すべてジョグスイッチだけで操作可能。洗練された操作性だ
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