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松下、デジタル放送を高画質に楽しめるHDDナビ新「Strada」(1/2 ページ)

» 2005年05月26日 18時37分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 松下電器産業は5月26日、HDD搭載カーナビゲーションシステム「Strada Fクラス」の新製品と関連製品群を発表した。“知的高画質”をキーワードに高画質なワイドVGA液晶ディスプレイ搭載したほか、オプションとして車載用としては初となる地上・BS・110度CSデジタルの3波対応チューナーも用意され、車内でデジタル放送を楽しむことができる。

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 発表されたのは、「Strada Fクラス」の3機種と車載用液晶カラーテレビ2機種、地上デジタル放送に対応したチューナーの計6製品。6月10日より順次発売される。

 カーナビの新製品は、7V型ワイド液晶のインダッシュタイプ「CN-HDS955MD」、6.5V型ワイド液晶と一体化した2DINタイプの「CN-HDS935MD」、7V型ワイド液晶のオンダッシュタイプ「CN-HDS905D」。価格はCN-HDS955MDが32万250円、CN-HDS935MDとCN-HDS905Dが29万4000円。

photo 7V型ワイド液晶のインダッシュタイプ「CN-HDS955MD」

 車載用液晶カラーテレビは11V型ワイドの「TR-T110WV1」と9V型ワイドの「TR-T90WV1」で、価格はTR-T110WV1が11万5500円、TR-T90WV1が10万5000円。地上・BS・110度CSデジタルの3波対応チューナー「TU-DTV100」の価格は8万4000円。

 新発表されたカーナビに搭載されている液晶はすべてワイドVGA(800×480ピクセル)となっており、より高精細な表示が行えるほか、バックライトの改良などを進めることでより鮮やかな色彩表示が可能になったという。もちろんタッチパネル式で、ナビゲーション画面では画面を直接さわって操作できる。

photo 液晶がワイドになったため地図も専用のものが用意された(写真は6.5V型ワイド液晶の一体型2DINタイプ「CN-HDS935MD」

 本体にはD2映像入力端子と光デジタル入力端子を備えており、同時に発表されたデジタルチューナー「TU-DTV100」を組み合わせることで、車内でもデジタル放送を視聴できる。AACにも対応しているので、スピーカー類の用意があれば5.1chサウンドを楽しむことも可能だ。ただし、映像入力がD2までなので、ハイビジョン放送については525p(D2)に変換されてしまう。TU-DTV100はソフトウェアバージョンアップを行うことで、2006年以降に本格サービスが開始される予定のワンセグ放送も受信できるようになる。

 「カーナビ市場自体は縮小傾向だが、映像がきれいなだけではなく緊急時災害放送なども行われるデジタル放送への対応がカーナビ・カーAVの鍵を握ると考えている。今年は“カーデジタル元年”。デジタル対応で先行していきたい」(同社)

photo デジタルチューナー「TU-DTV100」
photo TU-DTV100は2006年開始予定のデジタル放送を利用した災害時緊急放送の受信にも対応する。現在は実装されていないが、SDカードを使用したソフトウェアバージョンアップで対応する予定
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