4月末に発売した「D70s」に続き、ニコンからもう一台のエントリー向けデジタル一眼レフ機「D50」が登場する。主なスペックのうち、610万画素CCD、Fマウントレンズ対応、2.0型液晶モニター、倍率0.75倍のファインダー、5点AFなど、D70sと共通している部分は多い。
ボディは、D70sよりも幅が7ミリ、高さが9ミリ、奥行きが2ミリ小さく、本体重量は60グラム軽い。およそ一回りはコンパクトになったことは確かだが、2台を並べて見比べない限りは、その差は分かりにくい。またD50の市場想定価格は9万円台と、約10万円のD70sに比べてわずか1万円しか変わらない。
ただし、レンズキットの場合はもう少し価格差が開く。D70sのレンズキットには、従来どおりの標準ズーム「AF-S DXズームニッコールED18〜70mm F3.5〜4.5G(IF)」が付属する。このレンズやバッテリー、メディアも含めた使用時の総重量は約1075グラムで、市場価格は約13万円だ。
対するD50のレンズキットには、より小型軽量の標準ズーム「AF-S DXズームニッコールED18〜55mm F3.5〜5.6G」が付属し、使用時の総重量は約830グラムとずいぶん軽い。また、市場想定価格は10万円台になる見込みだ。
これからデジタル一眼レフ機を始めようとする人には、D50のレンズキットのほうが取っ付きやすいだろう。価格差はもちろんだが、この重量差は、撮影のフットワークに大きな影響を与えるはずだ。では、D70sレンズキットの価値は何かといえば、こちらはテレ側の焦点距離や、テレ側の開放F値の面でD50レンズキットを上回る。
ボディ側の主な違いは、D70sの記録メディアはコンパクトフラッシュだが、D50ではSDメモリーカードを新採用したこと。またD50では、ブラックのほかにシルバーモデルを選べることや、シーンモードのひとつとして、子どもの肌をきれいに再現する「こどもスナップ」モードを搭載したことなどが挙げられる。そのほかに、いくつかの機能や操作面に改良や差別化がある。
両機とも手軽なエントリーモデルに違いないが、よりファミリー層を意識した製品がD50といっていい。
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