前者のタイプはCDからのリッピング/楽曲管理/転送までがオールインワンとなっているので、扱いは容易だ。初めてポータブルプレーヤーを購入する際にも扱いに困ることはないだろう。また、iTunesとSonic StageはWebにて無償配布されているので、プレーヤーを買う前にソフトの使い勝手を試すこともできる。
後者の場合は、リッピング/楽曲管理/転送の各工程を切り離すことができるので、「リッピングとエンコードにはソフトA、管理にはソフトBを使って、転送はドラッグ&ドロップ」といった機能の使い分けができる。どちらかといえば上級者向けといえるだろう。
Windows Media Player(WMP)もCDからのリッピングを始めとして機能的には十分だが、PC内部の音源をすべて管理するというコンセプトがあるため、場合によっては使いにくい(HDD内部にICレコーダーで録音した音源と、リッピングした音楽が入っている場合など)。ただ、音楽配信サイトではWindows DRMによる処理を施した状態で配信することが多いので、その場合にはWMPを利用することになる(OpenMGによる配信の場合にはSonic Stageを使用することになる)。
どのファイル形式でライブラリを構築するかにも注意を払いたい。オールインワンタイプのソフトでは、iTunesがAAC、Sonic StageではATRAC3が標準のエンコード形式となっており、それぞれにメリットがある。しかし、将来的には使用するポータブルプレーヤーの機種(メーカー)を変えることも当然考えられるので、これからライブラリを構築するならば、汎用性の高いMP3でファイル形式を揃えた方が何かと便利だろう。
HDD搭載タイプと比較した場合、フラッシュメモリタイプの最も有利な点はコンパクトなサイズと、長い駆動時間だろう。人気のiPod Shuffleは85(高さ)×25(幅)×8.5(厚さ)ミリ・22グラム、ソニーのNW-505も84.9(幅)×28.8(高さ)×13.9(ミリ 奥行き)・47グラムといずれも小型・軽量だ。
もっとも、iPod Shuffleほど薄い製品はあまり多くなく(液晶を搭載していないため)、スティックタイプと呼ばれる製品では20ミリほどの厚みを持つものが多い。リオ・ジャパンのRio Unite130は厚さ18ミリ、アドテック(MPIO)のFY-500は厚さ20ミリだ。
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