デノンは6月10日、プリメインアンプ「PMA-2000AE」とCD/SACDプレーヤー「DCD-1650AE」を発表した。7月中旬より販売され、価格は両製品とも15万7500円。型番につけられた「AE」はAdvanced Evolutionを意味し、SAシリーズの流れをくむ上位機種として位置づけられている。
PMA-2000AEはPMA-2000IVの後継となる機種で、出力は80ワット+80ワット(8オーム)/160ワット+160ワット(4オーム)。出力段にはUHC(Ultra High Current)-MOSシングルプッシュプルを採用し、繊細な表現と高出力を両立した。また、プリアンプと出力段用の電源を電源トランスの捲き線部から独立して構成することによって、プリアンプ部分の解像感を高めたという。
実使用時の周波数特性の上限として100KHzを確保。SACDやDVD-Audioなどに対応する。パワーアンプダイレクト端子を装備し、単体パワーアンプとしての使用できるほか、プリアウト端子も用意されており、他のパワーアンプやサブウーファーとの接続も行える。
パワートランスは複数の制振材を用いてフローティングされているほか、ラジエーターの取り付け構造なども見直されている。また、パワーアンプ部は左右対称に設置され、信号レベルの異なる回路も分散配置されている。各回路は厚さ1.6ミリの黒色処理鋼板をつかって6ブロックに分割されており、よりノイズを低減している。OFC配線材も各所に利用されている。
サイズは434(幅)×181(高さ)×480(奥行き)ミリ、重さは24キロ。
DCD-1650AEはDCD-1650SRの後継となる製品で、フラッグシップモデル「DCD-SA1」にも利用されているビット拡張技術「Advanced AL24 Processing」を搭載する。16ビット−24ビット拡張に加え、アップコンバートサンプリングを行うことで自然な補間が可能になったという。
回転系にもDCD-SA1と同様のメカニズムが投入されており、ブラシレスモーターが搭載されているほか、光軸のズレやターンテーブルの傾きなどを補正するための全数スキュー調整が施されている。DACをマスターとしてクロックを各デバイスへ供給する構造となっており、基盤パターンの影響を受けにくい。
電源はアナログ/デジタルのトランスをそれぞれ独立して搭載するほか、アナログ用トランスにはOFC捲き線を使用し、漏洩磁束をキャンセルさせる構造となっている。また、トランスの取り付けベースにはアルミ鋳物が使用されており、振動を抑制するようになっている。ディスプレイとデジタル出力をオフにする「Pure Direct」モードも搭載しており、利用することでよりピュアな音楽再生が可能になるという。
サイズは434(幅)×137(高さ)×335(奥行き)ミリ、重さは13.3キロ。
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