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夏のボーナス、予算は30万〜40万円。さて何を買う?(2/2 ページ)

» 2005年06月13日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 投写ランプによるプロジェクション方式という点で、消費電力や製品寿命を心配する方もいるだろう。しかし、「ELS-47S1」「ELS-57S1」では独自の3LCD方式を採用しており、高輝度の確保にさほど高出力のランプを必要としない。そのため消費電力は198ワットと意外と低いのだ。これは省エネといわれる液晶テレビの37V型タイプと変わらない数値で、プラズマテレビでは37V型タイプでも300ワット前後となり、50V型では500ワット前後と電子レンジ並みになる。

photo 独自の3LCD方式は高出力な投写ランプを必要としない。消費電力も198ワットと省エネ設計

 投写ランプの交換が気になるユーザーもいることだろう。

 だがランプは簡単に交換が可能だ。しかも、この製品では親切なことに、交換用ランプが1個付属。作業もユーザー自身で容易に行える。さらに取り替える必要が生じたとしても、交換用ランプは1万6000円と、フロントプロジェクターのものと比較すれば、非常に安価である。

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大画面ハイビジョンで“毎日が海外旅行気分”

 もちろん、「大画面といっても映画は別に好きではないし、家でテレビなんか観るよりも、海外にでも出かけて景色を楽しみたい」と思う方もいるかもしれない。しかし、デジタルハイビジョン放送の美しさは絶景そのものだ。BSデジタル放送ではハイビジョン映像で世界各地の風景を映し出してくれる番組が多く、その中には南極や中国奥地の秘境など、実際にはなかなか行けない場所も含まれる。民放の紀行/旅行番組の身近な風景も、ハイビジョンで観れば一味違う魅力を醸し出す。

 大画面テレビには、デジタルハイビジョン放送との組み合わせがふさわしい。もちろん、DVDや標準テレビ放送も十分に楽しめるが、最大限に活用するならハイビジョンは必須。そういう意味では、地上/BS/110度CSデジタル放送に標準対応した「ELS-47S1」「ELS-57S1」は、LIVINGSTATION従来モデルから大きく飛躍したといえる。

 特に部屋を暗くしなくても、“超”大画面で高画質映像を映し出してくれるLIVINGSTATIONは、ハイビジョン紀行番組のまさしく「絵に描いたような」「写真のような」風景を楽しむのにも適しているわけだ。

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 ボーナスでは液晶テレビやプラズマテレビの購入を予定していたが、コストパフォーマンスに優れた「ELS-47S1」「ELS-57S1」へと鞍替えしようというなら、少しばかり予算が余るかもしれない。

 そういう場合におすすめしたいのは、i.Link(TS)対応ハイビジョンHDDレコーダーとの組み合わせだ。一般的な機器ではないので、発売されている製品の数はやや少ないが、たとえば、アイ・オー・データ機器「Rec-POT M」(容量250Gバイト)なら6万円程度の追加投資ですむ。このRec-POT Mは、LIVINGSTATIONと一緒にエプソンダイレクトで購入することもできる。

 こうした製品は、一般的なDVD/HDDレコーダーのように、チューナーを内蔵し、単体で録画したものをテレビへ映像出力するわけではない。むしろ、テレビ(またはチューナー)の外部記憶装置としてHDDを追加すると捉えればいい。

 つまり、録画や再生など、あらゆる動作はテレビとの連携で実行される。録画予約もテレビ側の番組表を利用すればいい。ただ単に、放送されてくるデータストリームを“そのまま”録画するという仕組みのため、再生時の品質はリアルタイム視聴と何ら変わらず、ハイビジョン映像はもちろん、サラウンド音声もちゃんと記録されている。

 HDDの容量には限りがあるため、永久保存には向かないが、ハイビジョン放送では早朝や深夜に観たい番組が再放送されているケースも多く、そういうときには非常に役立つだろう。

 また“音”に追加投資する手もある。LIVINGSTATIONでは、もともと余裕のある筐体を生かし、120ミリ×2という本格的なスピーカーユニットを装備しているため、音響面でもなかなかのもの。ステレオ再生であれば製品単体でも十分な内容を聴かせてくれるし、さらに、SRS TruSurround XTのバーチャルサラウンド方式採用で、映画も臨場感豊かな音響で楽しめる。

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 ただ、もし「デジタル放送にはサラウンド音声がついているのだから、実際にスピーカーを置いて、映画などをリアルサラウンド再生したい」というなら、各社が発売しているサラウンドセットとの組み合わせをおすすめする。これも現在では5万〜6万円前後の追加投資で、十分に質の高い製品が手に入る。また、「リビングではリアスピーカーのケーブルが邪魔」というのなら、前方のスピーカーだけで立体音響を生み出すフロントサラウンドシステムという手もある。LIVINGSTATIONではオプションの外部スピーカーにフロントサラウンドシステムの代表格「NIRO 600」もラインアップしている。

 LIVINGSTATIONの背面端子には、角型光デジタル音声出力が装備されているので、ここからサラウンドセットへ接続できる。注意したいのは、デジタル放送の音声は「AAC」という方式であるという点。最新のサラウンドセット製品であれば、たいていAAC音声に対応しているが、念のため確認したほうがいい。

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