日本ビクターが先日発表したフラッシュメモリタイプのMP3プレーヤー「XAシリーズ」の第1弾製品として登場するのが「XA-MP101/51」と「XA-AL55」だ。
デジタルオーディオプレーヤーへの参入が遅れた同社だが、国内ポータブルプオーディオの市場について、2006年にはデジタルタイプがMDを追い抜くと予測しており、新シリーズについても「満を持して投入する」と自信を見せている。
今回は小型軽量な耳かけタイプのアームレスヘッドフォンに、フラッシュメモリタイプのオーディオプレーヤー機能を内蔵したXA-AL55を取り上げ、レビューでその魅力に迫りたい。
まずは外観から。本体サイズは45(幅)×52(高さ)×26(奥行き)。あまり類を見ないスタイルだが、手にした感触から言えば、同社のアームレスヘッドフォン「Be!」のちょっと大きいタイプといった感じだ。
右ハウジングに再生/停止などの操作ボタン類、左ハウジングには電池ボックスが配置される。右ハウジングのボタン類は極めてシンプルで、上部に再生/停止、側面には早送り/早戻し、設定変更などを行う「モード」ボタンがあるのみ。電源には単四形アルカリ乾電池を使用し、最長で約20時間の連続再生が行える。
身につけるにはイヤーフックを開き、耳にかけた後にイヤーフックを閉じながら位置を調整する。アームレスタイプのヘッドフォンを利用した経験があるならば、装着方法にとまどうことはないだろう。本製品の重さは57グラム(電池込み)で、さすがにBe!ほど軽くはない(コード巻き取り機能を備えたリワインドBe!でも重さは38グラム)。プレーヤー機能や電池を搭載する以上、これは仕方ないだろう。
ただ、装着感は「軽快」の一言だ。重さだけで比べればほかにも軽量プレーヤーは存在するのだが、重量が左右の耳に分散されるせいかあまり重さは感じない。加えて、コードがまったく体にまとわりつかないので(というか視界にも入らない)、心理的にも“軽い”のだ。
メモリは256Mバイトを搭載する。再生可能なファイルはMP3とWMAで、対応ビットレートはMP3が32k〜192kbps、WMAが32kbps〜192kbps。CDからのリッピングや転送、ライブラリ管理などを行うソフトは付属していないので、転送についてはWindows Media Playerが利用するか、ドラッグ&ドロップしてやる必要がある。Windows DRMに対応しているので、音楽配信サービスで購入した曲も楽しめる。なお、.m3u形式のプレイリスト読み込みにも対応する。
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