電子書籍やDTP関連の専門展示会「デジタルパブリッシングフェア2005」(東京ビッグサイト、7月10日まで)で、松下電器産業が「ΣBook」次期モデルの試作機を展示している。従来よりも大幅に小型化した本体に、カラー液晶ディスプレイ(1280×1024ピクセル表示)を搭載。SDメモリーカードに保存した音声の再生や画像ファイルの表示も可能だ。
ΣBookは、SDカードに保存した電子書籍コンテンツを表示できる端末。初代は両開きのモノクロ端末で、電池なしで520グラムあった(関連記事参照)。
「ΣBookは大きすぎて片手で持てないという意見があったため、小型化にこだわった」と説明員。新機種は、文庫本サイズで300グラム以下を目指すという。ただディスプレイは、従来通り2枚にする可能性も残っているとした。
音声再生機能を備え、書籍の朗読や語学学習コンテンツの読み上げ、音楽再生などに活用してもらう。デジカメ画像ビューワーとしても使えるようにする予定だ。防滴仕様にし、お風呂でも使えるようにしたいという。
ΣBookは約4万円と高価だったことが、普及しなかった一因とも指摘されている。新製品の価格は未定だが、「個人的には、携帯電話と同じようなモデルで販売できればと思う」と説明員は話す。低価格な端末で普及を進め、コンテンツで稼ぐという選択肢もありそうだ。発売日時期は未定。
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