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RDシリーズの新スタンダード「RD-XS57/XS37」を徹底検証(後編)レビュー(1/5 ページ)

» 2005年07月30日 12時40分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 前編では、強化された予約録画機能や「ネット de ナビ」など、「RD-XS57」と「RD-XS37」共通の機能について触れた。今回は、DVDへのダビング性能、D1解像度での録画が可能になったLPモードの画質評価、そしてRD-XS57固有の機能であるスカパー!連動やHDMI出力などを検証していこう。

DVD-R DLに対応、DVD-R/DVD-RWへのダビング速度も高速化

 RD-XS37/57のDVDドライブは、RDシリーズとしては初めて2層メディアのDVD-R DLをサポートした。DVD-R DLへの書き込み速度は4倍速だが、メディア側のCPRM対応が遅れている関係もあって、コピーワンス番組のムーブには対応していない。また従来モデル(RD-XS46/X5など)と比較するとDVD-RAMの書き込み速度こそ最大5倍速に据え置かれているものの、DVD-Rは最大16倍速、DVD-RWも最大6倍速にそれぞれ高速化されている。

 なお、宣伝文句としては「世界最速105倍速」なんていう最低画質モード(MN1.0)によるダビング速度も表記してはいるが(個人的にはどうでもいいと思っている)、Webサイトではきちんと一般的なPC表記でのメディアごとの最大書き込み速度を掲載している。この姿勢は評価したい。

 最終的にダビングに関連することなのでここで触れておくが、DVD-R DLにぴったり収まるように録画するため、録画予約時に自動ビットレート設定機能も使えるようになった。もちろん、従来の片面メディア、または片面メディア2枚にぴったり収めるための設定もある。

photo 録画予約時の画質に「DL」が追加された。DVD-R DLメディアにぴったり収まるファイルサイズになるように録画してくれる設定だ

 ダビング時に「静音モード」も選択可能になった。DIGAでお馴染みの機能だが、書き込み速度を抑えることでメディアの回転速度を落とし、ダビング時の動作音を低減する機能だ。また意図的に書き込み速度を落とし、DVDメディアへの書き込み品質を向上させるといった使い方もできる。

photo ダビング速度は「低速(静音)」が選択可能になった。ちなみに「低速(静音)」でのDVD-Rへのダビング速度は最大4倍速となるようだ

 コピーワンス番組のダビングに関しても、大きく自由度が増した。プレイリストを利用したムーブが可能になり、レート変換ダビングも可能になった。BSデジタル放送などで高画質を期待して高ビットレートで録画したものの、内容が期待はずれだったのでDVDへはSPモードで……なんていう使い方も可能になったわけだ。

 ダビング時のユーザーインタフェースは基本的に変更されていない。「編集ナビ」からは複数の番組(タイトル、チャプター)の一括ダビングが可能で、「見るナビ」からは1番組ずつのダビングが可能だ。

 編集ナビから一括ダビングではなく「DVD Video作成」を選択すれば、複数番組を選択してDVDビデオの作成をファイナライズまで一気に行える。ただしメニュー作成時にR1用のエンコーダを利用するのか、R1での録画とは並行できない。また、作業中は録画済み番組の再生も行えないといった制限がある。基本的には一括ダビングを利用して、ファイナライズ作業は別途行ったほうが快適に利用できるだろう。

photo 編集ナビからのダビングは選択肢が3つ用意される。「DVD-Video作成」ではファイナライズまで一気に行えるが、ダビング中は一切ナビ機能は呼び出しできない。どちらかといえばビギナー向けという位置付けなのだろう

 DVDビデオとしての動作も細かく設定できる。再生開始時に“メニューを表示するか/最初のタイトルを再生開始するか”、タイトル再生終了時に“次のタイトルを再生するか/メニューに戻るか”、最終タイトル再生後に“再生を終了するか/最初のタイトルから再度再生するか/メニューに戻るか”など、PCのDVDオーサリングとほぼ同等の設定が可能だ。ネット de ナビを利用すれば、PCから任意の画像をメニュー背景に登録できるなど、こうした点は“いかにもRD”と思わせる。

photo DVDビデオ再生の動作も細かく設定できる。ここまでできるのは民生機ではRDだけ、と言えなくもない

高速ダビング時の回転音は“豪快”

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