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“挑戦的”なマルチプレーヤー「iBall」に挑むレビュー(2/4 ページ)

» 2005年08月15日 18時31分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

MP3/WMAの再生はラクラク――だが日本語は文字化け

 再生できるファイル形式は、音声がMP3/WMA、画像がJPG/GIF/BMP、動画がWMA/ASF/MPEG/MPG/MOV/QT/AVIと幅広い。本製品とPCをUSBで接続すると、マスストレージクラスのデバイスとして認識されるので、音声ファイルについてはそのままドラッグ&ドロップで転送してやればよい。

photo MP3ファイルの再生画面。トラックナンバー、曲時間、ファイル名、ビットレートが表示される

 電源スイッチをONにし、再生ボタンを長押しすると(電源を切る際には電源スイッチをOFFにするだけでいい。不思議な仕様だ)電源が入り、転送されたファイルの再生画面に切り替わる。再生画面でMENUボタンを押せばメインメニューの呼び出し、A>B Repertボタンを押すとボイスレコーディングが利用できる。

 まずはMP3とWMAを転送してみたが、再生ボタンを押せば問題なく再生が開始された。ただ、日本語表示に対応していないようで、日本語の曲名が文字化けしてしまった。それに、液晶の解像度が低いために、曲名が液晶の横幅に収まりきらず、うまく表示できない場合が多く見られた。曲名についてはスクロール表示にすれば解像度の低さをカバーできるはずなので、何とかして欲しかったところだ。また、メニューにはファイルディレクトリを表示する項目がなく、基本的には転送したファイルを頭から再生していく使い方になる。

photo 見事に文字化け

解像度が低く、動画クオリティは“ながら見”程度

 動画と静止画については、ファイルをドラッグ&ドロップで転送しても再生/表示することはできず、添付ソフトの「GMV MAKE」(動画用)、「PIC MAKE」(静止画用)を使って変換してやる必要がある。

photo GMV MAKE

 GMV MAKEはWMA/ASF/MPEG/MPG/MOV/QT/AVIの各動画ファイルを読み込み、「.gmv」という独自形式に変換する。「Add Files」で変換元のファイルを、「Save Path」に出力先を指定した後に「Convert」ボタンを押せば変換が行われる。変換が済んだファイルを本製品に転送し、再生ボタンを押せばすぐに映像を楽しめる。

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