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“挑戦的”なマルチプレーヤー「iBall」に挑むレビュー(4/4 ページ)

» 2005年08月15日 18時31分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 画像の転送方法も動画と同様で、PIC MAKEを起動して「Load Image」からJPG/GIF/BMPの画像を読み込んだのち、「Save」をクリックすると「.pic」形式に変換するので、変換終了後に本製品へ転送してやればよい。.picはMacintosh PICTファイルに使われている拡張子だが、このソフトが生成する.picファイルは独自形式となっており、QuickTimeのPictureViewerなどで閲覧することはできない。

photo PIC MAKE

 画像に関しては本体の「PIC」フォルダに転送する必要があり、画像を見る際には「MENU」-「MY PICTURE」とたどったのち、「MENU」ボタンで閲覧開始となる。ルートに放り込めばよい音楽/動画とは少々扱いが異なる。

photo iBallで画像を表示

 ちなみに、PIC MAKEにはちょっとユニークな機能がある。上部に用意された「Capture」ボタンがそれで、ボタンを押すとデスクトップ上の任意の場所から96×64ピクセルの画像をキャプチャーできる。キャプチャーした画面は自動的にPIC MAKEへ取り込まれるので、本製品への転送以外に使い道がないのだが……。


 「PC上級者向け」と銘打つだけあって、なかなかクセのある製品だった。製品を手にした当初は、音楽/静止画/動画プレーヤー&FMラジオ/ボイスレコーダーという多機能機あることも災いし、“どのボタンを押せばどのモードに切り替わり、どのボタンを押すとどうなるのか”という基本的な操作すらなかなか分からなかった。

 添付マニュアルも英語のみである上、お世辞にも親切とはいえないモノなので読み解くには少々時間が必要だったが、ある程度触っていれば、メインの機能についてはほぼ理解できた。ただ、それでも動画/音声ファイルやポータブルプレーヤーについて、ある程度の経験とスキルがないと扱いに困るかもしれない。

photo パッケージ内容。付属CD-ROMは最近珍しくなってきた8センチ

 価格はソリッドアライアンスの直販サイト「SAストア」で2万2800円。512Mバイトのメモリを搭載したプレーヤーとしては決して安価ではないが、アップル製やソニー製のプレーヤーがヒットしている中、“違い”を強調するにはなかなか楽しい製品ではないだろうか。

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