自宅の机の上には自分のPC。デスクトップPC/ノートPCの違いこそあれ、このサイトにアクセスしている読者の自宅には、何らかの形でPCが鎮座していることだろう。しかもPCで音楽データを管理するのは当たり前の時代だ。デスクの上でPCを使いながら音楽を聴く時間が比較的長いという人も多いはずだ。
筆者自身もメインのシステムとは別に仕事をする書斎にもオーディオシステムを置き、ALR/JordanのEntry Sというスピーカーを置いている。だが、それを駆動するアンプは以前メインで使っていたフルサイズのセパレートアンプをそのままスライドさせて使っており、サイズも大きくあまり他人にはお勧めできない組み合わせだ。
そこでデスクの上で使うのに適した、手ごろな価格のコンパクトなオーディオシステムを短期の連載で紹介しようというのが、今回の企画の基本主旨だ。
通常ならば、まずはスピーカーを決めてから、それを駆動するに十分なアンプを選び、最後にプレーヤー(あるいはPCに接続するオーディオ機器)を選ぶという順番で話を進めるところ。しかし、スピーカーだけを取り替えても音色は変わるが、十分に能力を引き出せない事が多いもの。スピーカーとアンプは本来、セットでグレードアップすべきだ。
そこでやや邪道ながら、最初の3回はアンプやレシーバといったシステムの核になる部分でオススメの製品を紹介していき、その次にスピーカー、最後にPC側に接続するサウンドモジュールについて考えていきたい。初回はオンキヨーINTEC 275シリーズのプリメインアンプ「A-933」。もちろん、「良い」というアタリは付けてのチョイスだが、実際に聴いてみると予想以上の実力を持つ製品だった。
オンキヨーのINTECシリーズは、高音質の小型オーディオコンポーネントの草分けで“ハイコンポ”と俗に呼ばれるジャンルを生み出したシリーズでもある。INTECの後に続く数字は横幅を表しており、本機の場合は275ミリ。他に205ミリ(INTEC 205)、155ミリ(INTEC 155)といったサイズの製品を展開しており、横幅が広がるほど高級機という位置づけだ。
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