三菱電機は8月24日、ホームシアター向けDLPプロジェクター新製品として「LVP-HC3000」と「LVP-HC910」を発表した。価格(発売時期)は、LVP-HC3000が39万9000円(11月上旬)、LVP-HC910が29万4000円(9月10日)。
LVP-HC3000は、DMD(Digital Micromirror Device)を1枚使用した単板DLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクター。最新の0.65インチWXGA(1280×768ピクセル)DMDチップを搭載した注目機だ。「0.65インチWXGAのDMDを搭載したホームシアター向けプロジェクターは業界初」(同社)。
パネル解像度が1280×768ピクセルのため、720p(1280×720ピクセル)のハイビジョン表示はもちろん、PC入力時のリアルXGA表示にも対応している。
レンズ絞りを電動式の可変タイプにした「電動アイリスレンズ」を搭載。アイリスの開閉は付属のリモコンで操作可能。DMDチップへの入射光を最適化することで、黒再現に優れた映像を映し出せるという。さらにオールガラス高精細レンズをと組み合わせることで、4000:1というハイコントラストを可能にした。「特に暗いシーンの再現性に優れている」(同社)
単板DLPプロジェクターで使われるカラーホイールには、6セグメントタイプを採用。「特に赤の再現性を改善した。深紅の赤を実現できる。またホワイトに関してはモニターライクな色になっている」(同社)。
高速LVDS(Low Voltage Differencial signal)駆動によって高階調を実現したほか、10bitフルデジタル処理により、従来の8bit(256階調)に比べて4倍(1024階調)の階調表現を可能にした。そのほか、10bitカラーデコーダーや3次元Y/C分離回路を搭載。
また、シネマスコープソフトで見られる上下の不要な映像領域をカットするシャッター機能と、画面を上下に移動できる映像ポジション機能により、黒浮きなどが気になることなく映画を楽しめるという。そのほか、黒側の補正/中間調/白側と3段階独立して独自補正が行えるガンマ補正機能、オーバースキャン率可変機能など多様な画質調整が行える。
また同社の普及型DLP機は動作時の騒音が指摘されていたが、LVP-HC3000は低騒音ファンの採用やカラーホイールホルダー/ランプフィンの形状見直しによって26デシベルという低騒音を実現した。
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