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“デザインに主張あり”の高級ポータブル機、amadana「VP-110」レビュー:ポータブルDVD特集(1/3 ページ)

» 2005年08月24日 22時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 リアル・フリートは、“機能性とハイデザインを融合させた家電商品”を世に送り出すという理念を持った国内家電メーカーだ。同社のamadana(アマダナ)ブランドでは、より具体的に、「インテリアとしてのカデン」「美しいカデン」を目指している。今回紹介する「VP-110」は、amadanaブランドで提供されている“高級”ポータブルDVDプレーヤー。価格も13万4400円と、かなりのものだ。

photo 本体外面のトップパネルには竹の集成材を採用し、内面はアクリルの操作パネルで完全なフラットを実現した、amadana「VP-110」

 しかし、高級たるゆえんはいくつもある。まず、ワイド10.2型という、ポータブル製品としては最大級の液晶を採用した。さらに、本体の内面部からは操作ボタンを排除し、完全なフラットサーフェースを実現。ブラックアクリル仕上げの本体表面に、タッチパネルと青色LEDを組み合わせた操作パネルを一体化させている。

photo ブラックアクリル仕上げの本体表面に、操作パネルを内蔵。電源投入直後や、操作のために触れた際には、操作部分、および、ディスクを示すサークルラインが青く点灯する

 パネルのアイコンや印字はシンプルで、しかも、通常時は目立たない色合いだが、電源投入直後や、操作のために触れた折には、これらが青く点灯し、カーソルや再生制御類の位置が明確に認識可能だ。

photo ダークブラウン/レッド/イエロー/ベージュの4色を揃えた専用レザーケース「PPB-01」(1万8900円)や、竹素材をワンポイントに使用したステレオイヤホン「PE-117」(1万2600円)もオプションで用意されている
photo オプションの「PE-117」とコーディネートすれば、さらに存在感が増す。このイヤホンには、ネオジウムマグネットと6マイクロメートル厚の薄型振動板が採用されている

 さらに、外側のトップパネルには、竹の集成材を採用するという凝りよう。この竹の集成材の手触りは、小学生の頃に愛用していた竹ざしのように、柔らかさと硬さを兼ね備え、微妙な凹凸が味わいを感じさせる。中央に焼印で入れられているのは、amadanaのロゴマークだ。

 10型超の画面を搭載しただけに、本体の横幅は264ミリ、奥行きも175ミリある。それでも、あまり大きさを感じさせないのは、27ミリという薄さを確保しているからだろうか。また、前述の“竹”の寄与も多少はあるかもしれない。

photo もちろん、ステレオスピーカーも内蔵しているが、本体とのデザインバランスがうまくとられており、装飾の一部と見紛うほどだ
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