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“デザインに主張あり”の高級ポータブル機、amadana「VP-110」レビュー:ポータブルDVD特集(2/3 ページ)

» 2005年08月24日 22時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 この薄さにもかかわらず、バッテリーは本体に内蔵済みで約3時間は動作する。さらに、本体裏面へ付属バッテリーパックを取り付ければ、合計で約5時間の連続再生が可能だ(貸出機のバッテリーでは実測が不可能な状態だったため、この製品のレビューのみメーカー発表値を記載)。ただし、外部バッテリー装着時は1.4キロ近い質量になってしまう。

photo 本体だけでも動作するが、付属の外部バッテリーパックを装着すれば、さらに長時間の再生が可能だ。一体化を考えてデザインされているため、外観を損なうことはない

 本体前面にあるディスクハッチノブを右へスライドすると、ロックが解除され、ドライブカバーが数ミリだけ開く。少々開けづらいのだが、これを手で押し上げて、ディスクを挿入すればいい。ディスクの動作音は回転開始時のみ少し鳴るが、再生中はほとんど聞こえてこない。

photo 本体手前のディスクハッチノブを右へスライドすると、ドライブカバーがほんの少しだけオープンするので、手で押し上げて開ける

 操作パネルの認識は意外にしっかりとしており、確実かつ素早く反応してくれるので、ストレスを感じることはほぼない。本体上に用意されているのは、display(再生情報の表示切替)、set up(設定)、menu(DVDメニュー呼び出し)、カーソル(中央で「決定」)、音量の大/小、前/後スキップ、再生/一時停止、停止となる。タッチ式センサーのせいか、早送り/早戻し(ともに2/4/8/20倍)は前/後スキップ長押しには割り当てられておらず、リモコンのみで実行可能だ。

photo ステレオイヤホン端子は2基用意され、2番目の端子が光デジタル出力との兼用となる。その隣には、同軸デジタル出力も装備

 再生可能なDVDディスクは、仕様では市販のDVDビデオ、および、DVDビデオとしてファイナライズされたDVD-Rのみとされているが、DVD-RWディスクもビデオモード記録であれば再生可能だった。また、2層記録のDVD-R DL、および、DVD+R DLも問題なく再生される。

 CD-R/RWやSDメモリーカードに保存されたMP3、JPEGの再生にも対応。さらに、MPEG-4の読み込みも可能とされているが、これは要するにDivXエンコーディングのAVIファイルを意味しているようだ。MP4やASFも試してはみたが、ファイル一覧にすら表示されなかった。

photo SDメモリーカードスロットも装備。使用時は本体内へカードが完全に収納される。コンポジット映像/音声入出力に加え、S映像出力も備えている

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