ITmedia NEWS >

“デザインに主張あり”の高級ポータブル機、amadana「VP-110」レビュー:ポータブルDVD特集(3/3 ページ)

» 2005年08月24日 22時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

 ワイド10.2型という大型液晶ながら、画面解像度は800×480にとどまるため、粗く見えてしまうのではないかと危惧したが、液晶の粗さは特に感じなかった。ただ、逆に全体に輪郭がやや甘い印象で、色にじみも見受けられる。さらに、シーンによっては、斜め縞ノイズも出てしまうようだ。

photo 液晶品質はやや不満に感じられる。粗くはないが、全体に甘い印象を受ける。価格がずっと低いBLUEDOT「BDP-1930」の、高品質な液晶画面を見た直後なのでなおさらだ

 普及価格帯の製品であれば問題ない程度の表示品質ともいえるかもしれないが、高級機をうたうだけに、もう少し上を目指してほしかった。また、4:3映像に関しては、自動的に正しいアスペクト比に切り替えてくれないうえ、画面モード変更が存在しないようなので、横に引き伸ばされた状態で鑑賞するしかない。

 突出した画面のデカさを除くと、性能面では平均的なレベルの製品にすぎないが、たしかに、本体の質感など、デザインでの魅力は大いに感じられる。「インテリアとしてのカデン」「美しいカデン」というトータルな提案には共感でき、価格が高いのは特に問題ではないだろう。ただ、今後の製品では、インタフェースデザインを含めて、機能面でのこだわりも、もう1ランク上を感じさせてほしいところだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.