ワイド10.2型という大型液晶ながら、画面解像度は800×480にとどまるため、粗く見えてしまうのではないかと危惧したが、液晶の粗さは特に感じなかった。ただ、逆に全体に輪郭がやや甘い印象で、色にじみも見受けられる。さらに、シーンによっては、斜め縞ノイズも出てしまうようだ。
普及価格帯の製品であれば問題ない程度の表示品質ともいえるかもしれないが、高級機をうたうだけに、もう少し上を目指してほしかった。また、4:3映像に関しては、自動的に正しいアスペクト比に切り替えてくれないうえ、画面モード変更が存在しないようなので、横に引き伸ばされた状態で鑑賞するしかない。
突出した画面のデカさを除くと、性能面では平均的なレベルの製品にすぎないが、たしかに、本体の質感など、デザインでの魅力は大いに感じられる。「インテリアとしてのカデン」「美しいカデン」というトータルな提案には共感でき、価格が高いのは特に問題ではないだろう。ただ、今後の製品では、インタフェースデザインを含めて、機能面でのこだわりも、もう1ランク上を感じさせてほしいところだ。
機能本位の作りに高品質な映像――BLUEDOT「BDP-1930」
スロットインでスマートにDVD鑑賞――DreamMaker「C-3FM」
サブがメイン? 風変わり2万円モデル――エバグリ「DN-TF-DVD500」
気軽に使えるコンパクトさが魅力――三洋“ムービッシュ”
ちょっと高いが満足度は上々――松下ポータブルDVD「DVD-LX95」
“どこでもDVD”生活を3万円弱で――東芝ポータロウ「SD-P1600」
ポータブルDVD特集(序章):PSPはポータブルDVDに対抗し得るか否かCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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