撮像素子には一般的な有効画素数500万画素の1/2.5インチCCDを搭載する。レンズは非球面レンズを含む5群6枚構成で、焦点距離は35ミリフィルム換算で約38〜114ミリ、F値はF2.7〜F5.2。
レンズはテレ端の開放F値の暗さが気になるところ。ワイド端の歪曲収差もやや目立つが、このクラスではまずまずの描写だろう。
EXILIM伝統の高速レスポンスは健在で、約0.9秒の起動時間、約0.007秒のレリーズタイムラグ、約0.1秒間隔の再生(いずれも公称)といったレスポンスは快適。AFも十分速く、暗所でも遅さは感じない。
ただ、暗所でのAF精度に不満を感じたことも事実。画面で見る限りは、フォーカスフレームが緑色に点灯してピントが合っていることになっているのだが、いざ撮影するとピントがはずれている場合がたまにあった。暗所では複数の写真を撮っておいた方がいいかもしれない。
それにしても驚いたのが電池の持ちだ。CIPA規格で約500枚という撮影可能枚数を誇るEXILIMだが、試用期間中に300枚程度写真を撮ったものの、まだバッテリーゲージは1メモリしか減っておらず、この分だと500枚以上は撮れそうな勢い。一般的な使用であれば、「携帯電話より充電いらず」といったイメージだ。
コンパクト化や液晶の大画面化と、電池寿命とは反比例しがちだが、EXILIMエンジンとスーパーライフバッテリーの搭載で長寿命を実現したのだそうだ。
オート撮影でも、ISO感度やホワイトバランスをはじめ、彩度やシャープネスといった設定は変更可能だが、いちいち設定するのも面倒なので、カシオお得意のBS(ベストショット)機能を活用するといい。
EX-Z500は、オート/ムービー/ボイスレコードを含む31種類のBSを搭載。人物から風景、夜景といった一般的なものから、トワイライト、花火、コレクション、名刺や書類といったものまで、実にさまざまな設定が用意されている。
特に興味深いのが「高感度」と「ブレ軽減」だ。
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