筑波大学大学院scope+中村正宏チームの作品。
マシンから、中に煙の入ったシャボン玉が吐き出されてくる。このシャボン玉をはじくと、煙がもわって広がるとともに、そこに映像が表示されたり、短いジングルが流れたりするっていうもの。シャボン玉っていうのもVRと相性のいいアイテムだけど、その中でも直接的で美しい。でも、写真にはうまく写らなかった。ごめん。
奈良先端科学技術大学院大学Team Shadowの作品。
部屋の中に現れた目には見えないゴブリンをバスターしようというゲーム。2人1組で、1人はゴブリンを映し出すライトを構える。これで床を照らすと、目には見えないゴブリンの影を見ることができるのだ。
影を発見したらもう1人の出番だ。背中にしょった掃除機のノズルをその影に当ててボタンを押す。と、ゴブリンがぐるぐると暴れながら吸い込まれていく。このときノズルをずるずると吸い込まれる感覚(10個のソレノイドモーターを順にうごかしているのだそうだ)と、吸い込まれたあと背中で暴れている感覚が見事だ。昔、流行った映画を思い出してしまう。
「見えない」ゴブリンを見せるためには、昔だったらヘッドマウンテッドディスプレイでもつかったことだろう。それを「ライト」というものに置き換えたあたりもいい。
電気通信大学 草もちチームの作品。
この世にあるいろいろなものにはみんな心があります。そのものたちの心の音を聞いてみましょうというコンセプト。聴診器に模したヘッドホンを耳にかける(耳掛け型のヘッドホンだったけど、ここは、インナーイヤーがたのほうがそれっぽかったぞ)。
そして、聴心器のセンサーを、たとえば紅茶の缶にあてると、「カン、カン、カン……」と拍動がきこえるのだ。コルクボードだと「コン、コン、コン」というような柔らかい拍動だ。別に用意された指先手袋でこすってあげると、拍動が早くなったりする。どきどきするのかな。
実は、センサーには小さな突起があって、ものに当てたときにそれでそのものをはじくようになっている。そのときの音を拍動として繰り返すわけだ。これだけ。これだけなんだけど、とっても楽しい。いろんなものに「聴心器」をあててしまう。ちなみに人間に当てたら、「ぐに、ぐに、ぐに」みたいな音だった。
さて、最後にもういちどi-tokyoの作品から。一番お気に入りなので、最後にとっておいたのだ。
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