フロント/リア・プロジェクター、あるいは、液晶やプラズマを採用した薄型テレビ、何にせよ大画面を手にしたら、楽しみ方はいろいろとある。DVDやハイビジョン放送をソースに、映画、スポーツ、さらには、音楽ライブや紀行を堪能するのもいい。だが、それだけだろうか。
最もコストパフォーマンスが高いと思われる20万円以下の液晶プロジェクターなら、スクリーンと低価格5.1chサラウンドシステムを追加しても、30万円以下で十分収まる。それでも、決して安い買い物とはいえない。せっかくなら、もう少しいろいろとシャブり尽くしたいものだ。
以前、“5.1ch大画面ドライビング”環境のススメ という記事で紹介したように、家庭用ゲーム機を接続して楽しむのも手だが、個人的にはプロジェクターではドライビングゲーム以外は遊ぶ気にはなれない。あまり細々とデータを読み取ったり、込み入った操作を行ったりというものの場合、100インチレベルの大画面とは相性がいまいちよくないと感じるからだ。
ならば、インテリア代わりというか、BGV的にずっと流しておき、たまにボケっと眺められるようなコンテンツはどうだろう。レーザーディスクの時代にも、リュック・ベッソン監督の海洋記録映画「アトランティス」や、海洋写真家ボブ・タルボット氏の映像作品などをプロジェクターで映し出していた経験がある。いまなら、「ディープ・ブルー」や「virtual trip〜Diving View」あたりのDVDが候補か。NHKハイビジョンなどで放送されている海中映像でもいい。
しかし、ただ映像を流すというのも何かつまらない。では、PCを接続して、“見て楽しむ”のが主なソフトを走らせておくのはどうだろう。もし、海底のさまざまな生き物の営みをシミュレーションし、リアルタイム描画してくれるソフトがあるとしたら、仮に単純な風景だとしても、それなりに趣があるかもしれない。幸いにも、プロジェクターや薄型テレビでもPC入力端子を装備している製品は結構多くなってきている。もし、そうでなければ、D4出力を備えたグラフィックカードを利用する手もあるだろう。
そもそも事の始まりは、自宅に巨大な水槽を入れている事例をテレビで見かけたことだ。総工費も気の遠くなるような額だろうが、もともと生き物を養うほどの甲斐性すら自分にはなく、特に真似したいとは思わない。ただ、その水槽のデカさはたしかに圧巻で、少しウラヤマクヤしいような感情を抱いた。そこで「プロジェクターでAQUAZONE(=水槽)」なんてどうだろうかと……。
少し調べてみると、AQUAZONEシリーズは健在で、現在はフロンティアグルーヴから販売されている。しかも、魚の世話要素を排除し、観賞だけに絞った「水中庭園」というシリーズも登場ずみだ。前述のとおり、ここではまさに面倒な操作を伴わない“観賞”が目的なので、さっそく、水中庭園シリーズの「イリュージョン」を入手してみた。ベクターからのダウンロード購入で2520円也。
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