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» 2005年09月16日 11時36分 公開

成長した「wakamaru」を見てきました (1/3)

三菱重工は、家庭用サービスロボット「wakamaru」の製品版を報道関係者に公開した。2年前のプロトタイプ発表以来、外観やイメージが全く変わらないwakamaruだが、実はかなりアップデートされているようだ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 三菱重工は、9月16日からの予約販売に先立ち、家庭用サービスロボット「wakamaru」の製品版を報道関係者に公開した。2年前のプロトタイプ発表以来、外観やイメージが全く変わらないwakamaruだが、実はかなりアップデートされている。とくに重視したのは、人と暮らすロボットならではの“安全性”だ。

photo 手を挙げながら登場したwakamaru。身長は1メートルで変わらないが、横幅48センチ、体重は約27キロと「ダイエットに成功しました」(同社)

 wakamaruは、自律行動が可能なコミュニケーションロボット。その機能は幅広く、たとえばオーナーとその家族の顔を判別し、身振り手振りを交えて会話によるコミュニケーションをとる。スケジュールを登録しておくと、時間前にオーナーを探して教えてくれるし、天気予報が雨なら「傘を忘れずに」と付けくわえることも忘れない。

photo 会話のデモンストレーション中。wakamaruは音声認識機能を持つが、オーナーがYES/NOで答えるときは手や肩のセンサーを触ることで確実に伝わる。オーナーが忙しいときは放っておいても大丈夫。「なんとなく動いています」(同社)。ときどき、体操をはじめたりもする

 内蔵する無線LAN機能で三菱重工とパートナー企業が提供するサーバに接続。さまざまな情報を取得する。電子メールの送受信も可能で、留守番モードのときは、異常を検知してメールを送信したり、逆にオーナーが外出先からパソコンや携帯電話を使ってwakamaruを遠隔操作することもできる。

photo 軽量化に伴いバックパックの中は空になったが、デザイン性を考慮して残した(左)、試作機では、両脇にwakamaruを持ち上げるためのハンドルが付いていたが、量産型では四角い窪みに手を入れて持ち上げるようになった

 前述のように、ハードウェアのデザインはプロトタイプを踏襲している。親しみやすいボディデザインは、プロダクトデザイナーの喜多俊之氏によるもの。細部に渡って家庭に溶け込むための工夫が施されている。たとえば幼児ほどの身長は、椅子に腰掛けたオーナーと話すとき、丁度テーブルの上に頭が出て、目を合わせることができる高さ。またキッチンのガスコンロなどに異常が発生した場合に検知できる高さだ。

 目や口の造作は、「喜怒哀楽のすべての要素を含んでいて、見る角度によって表情を変える」(喜多氏)。wakamaruは、これに身振り手振りを交え、感情を表現する。首部に3自由度、腕部に4自由度とヒューマノイドとしては自由度は少ないものの、顔を動かして表情を補完する。

 ただ、目に見える部分は、実は飾りで、その上にある眉毛(に見えるところ)がカメラだ。このほか、頭頂部には全方位カメラも搭載し、さらにカメラを囲むように赤外線LEDが配置されている。ここから人には見えない赤外線を出し、家の中に設置したマーカーに反射させることで自分の位置を割り出す仕組みになっている。

photo 頭部の全方位カメラ(左)。各マーカーの場所から3点測量を行い、自分の位置を割り出す。胸のLED表示部(右)

玩具と同等の安全性と耐久性

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