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デジタル放送の2番組同時録画に対応した新世代機――新「Wooo」を試すレビュー(3/4 ページ)

» 2005年09月19日 06時06分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 録画番組は、サムネイル付きとリスト形式の2つの一覧が利用可能なほか、新モデルの機能として「ワケ録」が追加された。「ワケ録」は、自動フォルダ分け機能ともいえ、複数の条件を利用して番組を分類&一覧できるのが特徴だ。

photo ディスクナビゲーションの一覧。サムネイル付きでは9番組を一覧できる
photo リスト形式では14番組を一画面で表示可能。一覧性は良好なほうだ

 「ワケ録」で自動フォルダ分けの条件として利用できるのは、「番組名」「(番組の)ジャンル」「チャンネル」「視聴状況」で、これにユーザーが指定する「ユーザー」がくわわる。「番組名」では、繰り返し録画した番組が1つのフォルダにまとめられ、「ジャンル」では「ドラマ」「バラエティ」など電子番組表で指定された番組ジャンルごとに、そして「視聴状況」では、視聴済み番組と未視聴番組というようにフォルダ分けされる。

photo 「ワケ録」では、番組名ごとのフォルダ分けも自動で行われる

 このほか、録画予約時にユーザーが指定してフォルダ分けすることも可能。特徴的なのは、複数の条件でフォルダを管理できること。検索機能をより使いやすくした機能ともいえるが、フォルダ内の番組を一括削除できるなど、機能としては非常に有用だ。

ハイビジョン録画を意識させない使い勝手

 では、基本的な使い勝手はどうだろうか。デジタルチューナー内蔵のHDD+DVDレコーダーは、まだまだ一般的とはいないが、本機を使っていて違和感を感じる部分はほとんどない。たとえばハイビジョン録画した番組の再生では、早戻し、早見再生は5段階で表示もスムーズ。1.5倍速の音声付き早見再生や、0.8倍速の音声付き“ゆっくり再生”、30秒スキップや10秒バックといった機能も使える。タイトルごとのレジューム機能も備えていて、アナログ放送用のHDD+DVDレコーダーと比較しても充実している方だ。

photo リモコンの「べんり」ボタンを押すと、状況に応じたメニューが表示される。東芝「RDシリーズ」の「クイックメニュー」のような操作体系で、操作に迷ったら呼び出すといい
photo リモコンは操作のダイレクト感を重視した多ボタンタイプ。4方向キー+ジョグリングの周囲に主な機能呼出用のボタンを集中配置している。ちょっと詰め込みすぎかな? という印象も受ける

 電子番組表は、デジタル放送のみをサポート。地上波アナログ放送用のEPGは搭載しないという割りきった仕様だ。現状では、地上波アナログ放送とデジタル放送はサイマル放送となっており(NHK教育で一部複数番組の同時放送を行っているが)、同じ時間帯には同じ番組が放送されている。このため、あえてアナログ放送を録画するメリットは、コピーワンスの制限を受けない点だけだ。

photo 地上波アナログ放送でも利用できる「ミルカモ予約」画面。1時間単位で曜日と時間を選択するだけで、繰り返し録画予約が行える

 電子番組表はあまり一覧性を欲ばったタイプではなく、ラテ欄形式で5チャンネル3時間分を表示する。フォーカスした番組を拡大表示する機能を持ち、これを日立では「でか文字EPG」と呼んでいる。一覧性を阻害するわけではなく、分りやすさという点で悪くない機能だ。

photo 電子番組表は、どちらかといえば視認性重視。フォーカス中の番組は目立つように一回り大きくポップアップ表示される。録画予約済み番組が確認できる点も便利だ

 気になったのは、上下スクロールのスピードだ。試作機だからなのかもしれないが、上下スクロールのたびに画面内の全番組情報を再描画して、1.5秒くらいの時間がかかる。お世辞にもスピーディとはいいがたい。数日先の分までまとめて録画予約するようなときには、ジャンルやキーワード指定で番組を一覧できる番組検索機能を使ったほうが良さそうだ。

photo ジャンル指定やキーワード設定により、番組検索が可能。プリセット以外にユーザー設定も使える。数日分まとめて予約するようなときには、こちらが便利そうだ。

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