録画番組は、サムネイル付きとリスト形式の2つの一覧が利用可能なほか、新モデルの機能として「ワケ録」が追加された。「ワケ録」は、自動フォルダ分け機能ともいえ、複数の条件を利用して番組を分類&一覧できるのが特徴だ。
「ワケ録」で自動フォルダ分けの条件として利用できるのは、「番組名」「(番組の)ジャンル」「チャンネル」「視聴状況」で、これにユーザーが指定する「ユーザー」がくわわる。「番組名」では、繰り返し録画した番組が1つのフォルダにまとめられ、「ジャンル」では「ドラマ」「バラエティ」など電子番組表で指定された番組ジャンルごとに、そして「視聴状況」では、視聴済み番組と未視聴番組というようにフォルダ分けされる。
このほか、録画予約時にユーザーが指定してフォルダ分けすることも可能。特徴的なのは、複数の条件でフォルダを管理できること。検索機能をより使いやすくした機能ともいえるが、フォルダ内の番組を一括削除できるなど、機能としては非常に有用だ。
では、基本的な使い勝手はどうだろうか。デジタルチューナー内蔵のHDD+DVDレコーダーは、まだまだ一般的とはいないが、本機を使っていて違和感を感じる部分はほとんどない。たとえばハイビジョン録画した番組の再生では、早戻し、早見再生は5段階で表示もスムーズ。1.5倍速の音声付き早見再生や、0.8倍速の音声付き“ゆっくり再生”、30秒スキップや10秒バックといった機能も使える。タイトルごとのレジューム機能も備えていて、アナログ放送用のHDD+DVDレコーダーと比較しても充実している方だ。
電子番組表は、デジタル放送のみをサポート。地上波アナログ放送用のEPGは搭載しないという割りきった仕様だ。現状では、地上波アナログ放送とデジタル放送はサイマル放送となっており(NHK教育で一部複数番組の同時放送を行っているが)、同じ時間帯には同じ番組が放送されている。このため、あえてアナログ放送を録画するメリットは、コピーワンスの制限を受けない点だけだ。
電子番組表はあまり一覧性を欲ばったタイプではなく、ラテ欄形式で5チャンネル3時間分を表示する。フォーカスした番組を拡大表示する機能を持ち、これを日立では「でか文字EPG」と呼んでいる。一覧性を阻害するわけではなく、分りやすさという点で悪くない機能だ。
気になったのは、上下スクロールのスピードだ。試作機だからなのかもしれないが、上下スクロールのたびに画面内の全番組情報を再描画して、1.5秒くらいの時間がかかる。お世辞にもスピーディとはいいがたい。数日先の分までまとめて録画予約するようなときには、ジャンルやキーワード指定で番組を一覧できる番組検索機能を使ったほうが良さそうだ。
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