シャープは9月20日、液晶テレビ「AQUOS」の新製品として57V型の「LC-57GE2」と37V型の「LC-37GE2」を10月21日より順次販売すると発表した。価格はLC-57GE2が152万2500円、LC-37GE2が54万6000円。
新製品はいずれも、1920×1080ピクセルの解像度を持つ液晶パネルを搭載し、1080iのコンテンツが楽しめるフルハイビジョン対応モデル。同社では既にフルハイビジョン対応モデルとして、65V型(LC-65GE1)と45V型(LC-45GE2、LC-45AE2)を販売しており、新製品の投入によって、37V型から65V型までの5モデルを、フルハイビジョン対応液晶テレビとしてラインアップすることになった。
LC-57GE2は新たに、赤色LEDと蛍光管を組み合わせた「ハイブリッド・バックライト・システム」を搭載した。販売されている65V型「LC-65GE1」などには、赤外線に近い部分の波長である「深紅」を追加した「4波長バックライト」が搭載されているが、本製品ではこの4波長バックライトに加えて1188個の赤色LEDを搭載し、赤の波長を強化することで色再現性をNTSC比 95%まで拡大した。
この新システムによって、「透明感のある肌色」や「健康的な肌色」など、中間色がより鮮やかに表現できるようになったが、LEDの搭載によって発熱量が増大してしまったため、LC-57GE2は冷却用のファンを内蔵することになった。
パネルそのものは第6世代の亀山第1工場で製造されるASV方式低反射ブラックTFTパネルだが、顔料の微細化を進めた新開発のカラーフィルターを採用することで1500:1という高コントラスト比を実現した。黒の階調性が高められており、明るい部屋でもメリハリのある映像が楽しめる。輝度は450カンデラ。
液晶パネルの特性改善と、動画応答性向上技術「新QS(Quick Shot)技術」によって、応答速度も高速化した。応答速度は「世界最高速」(同社)という4ミリ秒で、動きの速いシーンや字幕などの残像感をブラウン管と同レベルにまで押させることに成功している。
画素を2分割して階調表現を行うことができる「マルチ画素技術」も導入されており、上下左右176度の視野角を確保した。人の肌など中間色が多い色の表現についても色調変化が少なく、白浮きも抑制されている。
サイズはディスプレイのみが1408(幅)×153(奥行き)×831(高さ)ミリで重さは約60.5キロ、スピーカー装着時が1652(幅)×153(奥行き)×831(高さ)ミリで重さは約68キロ。消費電力は585ワット。バックライト寿命は約6万時間となっている。
インタフェースとしてHDMIやDVI-Iのほか、D4とi.LINKをそれぞれ2系統、デジタル放送の双方向サービス用モデム、100BASE-TXなど豊富なインタフェースを装備した。チューナーは地上アナログおよびBSデジタル/110度CSデジタル/地上デジタルの3波対応チューナーを搭載する。
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