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「フルハイビジョン液晶といえばAQUOS」――57V/37V型も登場(2/2 ページ)

» 2005年09月20日 15時58分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 LC-37GE2は65V型(LC-65GE1)/45V型(LC-45GE2、LC-45AE2)と同じく4波長バックライトを搭載したフルハイビジョン対応モデル。ハイブリッド・バックライト・システムは搭載していないが、LC-57GE2と同様に新開発のカラーフィルターを搭載し、コントラスト比を1200:1まで向上させた。

photo 「LC-37GE2」。ハイブリッド・バックライト・システムは搭載していないが、新型カラーフィルターによって1200:1の高コントラスト比を実現している

 応答速度はQS(Quick Shot)技術によって6ミリ秒に高められているほか、マルチ画素技術によって視野角も上下左右176度と広い。輝度は450カンデラ。インタフェースも豊富で、HDMIやDVI-Iに加えて、D4やi.LINK、センタースピーカー入力なども備えている。

 サイズはディスプレイのみが930(幅)×110(奥行き)×577(高さ)ミリで重さは約21キロ、スピーカー装着時が1087(幅)×110(奥行き)×577(高さ)ミリで重さは約24.5キロ。消費電力は253ワットで、バックライト寿命は約6万時間となっている。チューナーはLC-57GE2と同じく、地上アナログおよびBSデジタル/110度CSデジタル/地上デジタルの3波対応チューナーを搭載する。


 同社AVシステム事業本部長の奥田隆司氏は、2005年度の液晶テレビ出荷台数が430万台に迫るという数字を紹介した後に、「“テレビと言えば液晶”という時代になり、今後は大画面化も加速する。大画面となったとき、高品質の放送を100%楽しむためにはフルハイビジョン対応であることが欠かせない条件になる」とフルハイビジョン対応の重要性をアピールする。

photo 同社AVシステム事業本部長の奥田隆司氏。「BRAVIAについてはどう思うか」との問いには「ソニーはソニーなりの考えがあると思うが、フラットテレビの最高峰を作り出すというシャープの方向性は変わらない」と“液晶王者”ならではのコメント

 年末商戦に向け、フルハイビジョン対応液晶テレビを5モデルラインアップした同社では、「40型以上のクラスで25%のシェア」を目標として挙げる。2006年10月に稼働する亀山第2工場でも40型以上をメインに開発製造が行われる予定となっており、奥田氏も「“フルスペックハイビジョンといえばAQUOS”と言われるよう、努力していきたい」と意欲をみせる。

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