シャープは6月3日、65V型デジタルハイビジョン液晶テレビ“AQUOS”「LC-65GE1」を8月1日に発売すると発表した。価格は168万円。「65V型はデジタルハイビジョン液晶テレビとして世界最大サイズ」(同社)
同社は昨年10月のCEATEC JAPAN 2005でフルHD対応65V型液晶テレビをお披露目。今年初頭に米国で開催されたInternational CESや3月にドイツで開催のCeBITでもこの65V型を展示し、同時に年内にも市場投入することを明言していた。商品化された液晶テレビでは、Samsung Electronicsが発売している46インチがこれまでの世界最大(Samsungは57インチを今年第2四半期に発売すると発表してる)。
65インチ(画面サイズ1428×804ミリ)の液晶パネルはパネル生産から最終製品まで一貫して製造する第6世代の亀山第1工場で作られる。ASV方式低反射ブラックTFTパネルを採用し、解像度は1920×1080ピクセル(622万画素)と、1080iのフルハイビジョン放送に対応。コントラスト比は800:1、輝度は450カンデラ/平方メートル、視野角は上下左右とも170度。
動画応答性を向上する「QS(Quick Shot)技術」を採用してスポーツなど動きの速いシーンも見やすい映像を実現。BS/110度CS/地上デジタルと3放送のデジタルチューナーを搭載。
今回新たに、青・緑・赤の3波長に深紅を加えた「4波長バックライト」を開発。ピュアな赤色を再現できるという。
高画質化技術「AQUOSプラットフォーム」を搭載。液晶パネルを軸に「ネットワークエンジン」「デジタル画像処理エンジン」「液晶高効率駆動エンジン」「デジタルオーディオエンジン」「環境エンジン」によって設計された同技術により、大画面での高画質化を行っている。
サイズはディスプレイのみで1572(幅)×149(奥行き)×923(高さ)ミリで重さは約58.5キロ、スピーカー装着時が1572(幅)×150(奥行き)×1045(高さ)ミリで重さは約65.5キロ。消費電力は619ワット(ディスプレイ部 550ワット+チューナー部69ワット)、バックライト寿命は約6万時間としている。
デジタルインタフェースとしてHDMI端子を搭載したほかDVI-I端子も装備。そのほか、D4端子とi.LINK端子をそれぞれ2系統、デジタル放送の双方向サービス用モデム端子、100BASE-TX端子など豊富なインタフェースを装備した。
「ブラウン管テレビと液晶テレビは金額ベースでは液晶がすでに上回っているが、2005年度は台数ベースでも逆転する。さらにワイドと4:3の比率も逆転し、16:9が主流になるだろう。国内では、地上デジタル放送の普及がさらに進んでいく。このように2005年のテレビ市場は大きな転換期を向かえ、大画面がテレビの主流となっていくだろう。第8世代の亀山第2工場を稼動させ、拡大する薄型大画面テレビ市場に対応する。液晶テレビの2005年世界需要は1500万台。液晶のシャープにふさわしい商品をラインアップし、シェアナンバー1を確保していきたい」(同社AVシステム事業本部長の奥田隆司氏)
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