シャープは6月3日、液晶テレビ「AQUOS」シリーズ新製品として、“世界最大”65V型「LC-65GE1」を含む26〜65V型ハイビジョン対応液晶テレビ7機種と22V型液晶テレビ1機種の計8機種を発表した(65V型は別記事を参照)。7月15日から順次発売する。
新製品(Gシリーズ)のラインアップは、65V型「LC-65GE1」(168万円、8月1日発売)、45V型「LC-45GE2」(69万3000円、8月10日発売)、37V型2機種「LC-37GD7」(アンダースピーカー、52万5000円、8月1日発売)/「LC-37GD6」(サイドスピーカー、52万5000円、7月15日発売)、32V型2機種「LC-32GD7」(アンダースピーカー、37万8000円、8月1日発売)/「LC-32GD6」(サイドスピーカー、37万8000円、7月15日発売)、26V型1機種「LC-26GD6」(サイドスピーカー、29万4000円、8月1日発売)、22V型1機種「LC-22GD6」(サイドスピーカー、21万円、8月10日発売)。全機種にBS/110度CS/地上デジタル放送チューナーを搭載している。
新・AQUOS「Gシリーズ」のセールスポイントは、色再現性の向上だ。
従来から液晶テレビのバックライトには冷陰極管(CCFL)など蛍光管が使われているが、その光は青・緑・赤の3つの波長しか持たず、しかも緑と赤の色域(再現可能な特定の色の範囲)が狭いことから色再現性でリアリティが失われれるという欠点があった。
それを補うために、より色域が広いLEDを光源にした「LEDバックライト」が開発され、製品ではソニーの「QUALIA 005」がLEDバックライトを採用している。しかし、LEDは消費電力や発熱の問題があり、特に消費電力の高さは液晶テレビのメリットを相殺してしまうなど一般ユーザー向けにはまだまだ課題が多い。
そこでシャープは、低消費電力で発熱も少ない蛍光管のままで赤の色域を広げるために、より赤外線に近い部分の波長「深紅」を新たに追加したバックライト「4波長バックライト」を開発。これにより、消費電力を増やさずに赤の再現性を高めることに成功した。「これまで再現できなかった“熟成したワインの深紅”といったピュアな赤色を忠実に再現できるようになった」(同社)
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