CEATECの華“デジタル家電”の展示が集まるホール1〜3で、ひときわ来場者の注目を集めているのが、東芝とキヤノンが共同出展しているSEDブースだ。
SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)は、東芝が2005年度(2006年初頭)の商品化を目指している次世代テレビだが、今回のCEATECでは商品化にかなり近いパネルを搭載した試作機を紹介している。昨年のCEATECをはじめ、これまで展示会などで披露される時は1台ずつの展示で、しかも近くまで寄って見ることはなかなか難しかった。
だが今回は、ブース正面に10台という大量展示を行っているのに加え、ブース内のSED体験ツアーでは36型テレビの視聴距離(1.5〜2メートル前後)まで近寄って画質を確認できる。流しているコンテンツも、従来の静止画中心のものとは違って映画やハイビジョン放送などが視聴できる。
ブースに展示しているSED最新パネルは、輝度が430カンデラ/平方メートルと大幅に向上しているのが特徴。自慢のコントラストは従来通り10万対1と高コントラストをキープしている。
パネルサイズでは、従来からの36インチに加えて今回初めて55インチを披露。実際に映像が見られる36インチとは違い、パネルのカットモデルのみの展示だが、「実際には映像が出せるレベルまで開発は進んでいる。もしかしたら、CEATEC会期中に紹介できるかもしれない」(東芝)
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