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お気に入りチャンネルを分類できる学習リモコン、エバグリ「EG-LR200」レビュー(2/3 ページ)

» 2005年10月13日 04時06分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 EG-LR200には、国内外270社のリモコン信号がプリセットされている。一覧表をみると、馴染みのないメーカーもいっぱい並んでいるあたりが台湾製。もちろん日本の家電メーカーも網羅している。

 ただし、プリセット信号を呼び出しただけで使用できるのは、アナログ地上波テレビくらいだろう。たとえば「DVD」のプリセット信号はDVDプレーヤーが前提で、DVDレコーダーを割り当てようとすると必要なボタンが足りない。逆に不要なボタンもあったりするから、ボタンレイアウトとリモコン信号の学習作業は必須だと思ったほうがいい。

 設定モードに移行するには、上部にある「○」「×」ボタンを同時に押す。メニューには「DEVICE」(機器の名称設定や削除)、「CODE」(プリセット信号の呼び出し、学習)、「LAYOUT」(各機器の画面レイアウトを変更する)などが用意されており、それぞれサブメニュー付きの2階層構成だ。このため、1つのAV機器を登録するために階層を上下しなければならず、最初は少し戸惑うかもしれない。

 また、ボタンはそれぞれ表示できる機能(MENUとか、OKとか)のパターンが決まっていて、学習作業に入ると表示を変更することはできない。「機器名称を設定」→「ボタンレイアウト」→「学習」という手順を間違えると後が面倒くさいので注意したい(経験者は語る)。

photo 「DEVICE」メニューの機器名称設定画面(左)と設定した機器名称(右)。任意の文字(アルファベット、数字、一部の記号)を8文字まで設定できる。「-」(ハイフン)なども用意されているから、AV機器の型番にするとわかりやすい
photo 「LAYOUT」では、機器ごとにボタンの削除や表記変更が行える
photo 各ボタンには、5〜8パターンの表記が用意されていて、クリックするたびに変わる。ただし、ボタンによって表記できる機能が異なるため、思い通りの場所に必要なボタンを置けないこともある

 ボタンレイアウトなどに関しては、やはりPC上で作業を行える「EG-LR320」のほうが簡単だ。任意の文字列や記号を各ボタンに設定できる点もEG-LR320のメリットだろう。「EG-LR-200」にも別売のPC接続キット「EG-LRC1USB」(2980円)が用意されているが、バックアップおよびプリセット信号の追加用で、ボタンレイアウトを変更するソフトウェアなどは付属していない。

 一方、リモコン信号の学習に関しては「EG-LR200」のほうが使いやすい。従来の学習リモコンは、もとになるリモコンと赤外線ポートを向かい合わせて学習させるのが一般的だが、EG-LR200には専用の学習ポートが本体の下部に付いている。オリジナルのリモコンに“お尻”を向けて学習することになるわけだ。

photo 学習中。1つのボタンを学習させると、自動的に次のボタンが学習モード(点滅状態)になるため、作業は非常に効率的だ。右が専用の学習ポート

 お尻に学習用ポートが付いているメリットは、2つのリモコンの向きが同じになること。これにより、方向キーの上下左右を間違えて学習させてしまうミスがなくなる。小さいことかもしれないが、間違えて学習させると後で情けない思いをするので(経験者は語る)、あえて改良点として挙げておく。

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