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まずは口座をまとめて、マネーの最新状態を把握しよう第2回

» 2005年10月21日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 あなたは今、いくら持っているのだろうか。財布の中身のことでも、ポケットの中でしわくちゃになっている紙幣や小銭のことでもない。銀行や証券会社に預けてある資産、各種のローンやクレジットカードなどによる負債。「全部まとめてどうなっている?」と聞かれたら、答えられる人はいるだろうか?

 例えば、取引先銀行はたった1つ。持っているクレジットカードも1枚。証券口座は持っていない。そんな具合にきれいに口座をまとめきれている人ならば、可能かもしれない。だが、現実には、そんな人のほうがごくごく希な存在だろう。

マネーの動きがつかめていない?

 たいていの人は、浮世の義理に、引越しや転勤、転職、その他さまざまな理由で複数の金融機関に口座を持つことになる。1つの金融機関にしても口座は1つに限らない。流行の外貨預金口座を始め、投資信託など複数の口座を持っていることも多いはずだ。カード類も証券口座もだんだん増えていくだろう。

 把握しているつもりの自分のマネーの動きを、実はつかみきれていない――そこにちょっとした不安を感じはしないだろうか? なにしろ計器も持たずに夜間飛行に出ているようなものだからだ。

 自分の持っているマネーは増えつつあるのか、減りつつあるのか。漠然とした感触ではなく、具体的な数字の形で一覧したい――『Microsoft Money 2006』は、まずそれを可能にしてくれるソフトだ。

 といって通帳やカードの利用明細とにらめっこしながら、取引データを入力するのはあまりに七面倒くさい。しかし、心配は要らない。MS Moneyは金融機関145社(2005年9月現在)に対応した明細ダウンロード機能があり、銀行、クレジット会社、証券会社などとの取引明細をごく簡単な作業でダウンロードしてくれるのだ。

こんな形で簡単に明細をダウンロードできる

MS Moneyの3つの明細ダウンロード方法

 ダウンロードの方法はおよそ3つあり、その詳細はマイクロソフトサイトの「クィックマスター」の該当部分を見ればよく分かる。また、実際にどんな具合に取り込まれるのかは、体験版をダウンロードして、「「Money 電子明細を体験」を使ってみると実感できる。あっけないほど簡単にできるはずだ。

 詳細はそこに譲るとして、ここでは3つの方法を簡単に説明すると、1つがMS Money 2006を使って各金融機関から個別に明細をダウンロードする方法だ。

 まず、その銀行のWebページにアクセスして、明細照会のページに移動する。金融機関によって若干の違いはあるようだが、ここで[Moneyに取り込む]とあるボタンをクリックすると、電子明細がMoney側にダウンロードされる。金融機関はこの方法に対応しているケースが一番多い。

銀行のWebサイトにアクセスして[Moneyに取り込む]ボタンをクリックする

 2つ目はMSN マネーの「残高照会サービス」を利用する方法で、やはり表示されている取引明細をワンボタンで取り込むことができる。こちらの方法は主だったクレジット会社や証券会社が対応している。3つ目は――これが一番簡単なのだが――個別の金融機関やMSN マネーの「残高照会サービス」にアクセスせず、自動的に明細をダウンロードする方法だ。これはMoney 2005以降でないとできない。

MSNマネー残高照会サービスからも[Moneyへ取り込む]ボタンで明細をダウンロードできる

 MSN マネーの「残高照会サービス」のアップグレードとも言える方法で、「残高照会サービス」を登録し、各金融機関の口座情報を登録するところまでは同じ。「残高照会サービス」のメイン画面から[ユーザー情報設定]−[ゴールドサービス登録設定]の設定を行い、Money 2006に付属のアクティベーションキーを入力する。これで1年間は電子明細を自動的にダウンロードしてくれる。

「MSN マネー残高照会サービス」でアクティベーションキーを入力して[ゴールドサービス登録設定]をすると、電子明細を自動的にダウンロードできる

 取引明細の取得数も通常の20件から100件に拡張されるし、対応した金融機関であればそのサイトにオートログインし、そのまま振込みや株式取引を行うことも可能だ。1年間限定が気になるところだが、Moneyをバージョンアップすることで、もう1年更新できる仕組みのようだ。Money 2005ユーザーなら、Money 2006にバージョンアップすればよい。

電子通帳の手軽さは使い始めたらやめられない

 こうやって電子明細をダウンロードすることのメリットは、なんといってもオンラインバンキングの便利さをフルに享受できるところだ。MS Moneyを開いて、クリックやボタンを数回繰り返せば、真夜中でも自分の口座の最新状態を把握できてしまう。

 たいていの人は“ふだん使い”の口座にどれぐらいの残高があるか大体把握しているだろうが、それでもうっかりとかそういったことがある。妻が家族カードを使って内緒で買った洋服の代金とか、年に1回しかない保険類の引き落としとか、そういった類のものだ。「聞いてないよー」とか「そんなのあったっけ」と焦らされた経験を持つ人も多いだろう。

 筆者の場合、ふだん使いの4行すべてでオンラインバンキングサービスを設定してあり、引き落としに際しては、『口座引落しの事前のお知らせ』といった名称の電子メールが前日ぐらいまでには来る。そこには引き落とし金額や内容が書いてあるから、たいていはそこで気が付くが、残高不足でどうしても翌日入金しなければならない、しかしそんなヒマはない、ということがある。そんな時は、若干の手数料はかかるものの、オンラインバンキングで他行から振り替えることもできる(タイム・イズ・マネーといった状態のときだ)。

 MS Moneyと金融機関のオンラインバンキングサービスを利用していると、たいていのことはPC上でできるから、銀行や証券会社の窓口はもちろん、ATMを利用するケースもぐっと減る。さすがに必要なのは「現金を引き出す」ことぐらいで(本当はこれもできるといいのだが……)、あとはヒマで銀行が空いているときを選んで入金に行くぐらい。残高は分かっているから、必要なときに必要な額を入れに行けばよいのだ。五・十日の込み合う銀行で列に並ぶなどという面倒は、もうしばらく経験していない。

口座をまとめて管理する

 2つ目の、より大きなメリットは、銀行、クレジットカード、証券など異なる金融機関や、同じ銀行でも普通口座、投資信託口座、外貨預金口座などの異なる口座を一元的に管理できることだ(使い方はこのページを参照)。

“家計”だけでなく資産の大きな動きを把握できるMS Money 2006

 これをすることによって、家計に投資にまわせる余剰資金がどれぐらいあるのか一目で分かるし、さまざまな投資がどれぐらい利益(損失)を生み出しているのかも、簡単に把握できる。「利回りの高さで儲かっているつもりになっていた外貨預金が、為替差損と手数料を引くと、たいした利益になっていなかった」とか「投資状況を見たら、A社株が予想外の利益を生み出していた。そろそろ売り時か……」といったことが判断できるのだ。為替レートや株価情報、投資信託の基準価額などはMSN マネーからの情報で随時更新されるから、得られる情報は最新のものだ。

 一方、クレジットカードやローンといった負債や投資での損失、逆にマイレージなどの“隠れ資産”なども登録可能だから、口座をまとめて管理していけば、家計全体のキャッシュフローがどういう状態にあるのかも判断できる。

 一般の家計簿ソフトはその日の買い物や支出といった小さなお金の出入りを管理するのには役立つが、カバーできるのはあくまで家の中で“閉じている”お金の動きだ。為替レートや株価の変化に追従して、家計全体の大きな動きは把握できない。そこがMS Money 2006と普通の家計簿を分ける決定的なポイントなのである。

電子通帳にするとこんな得もある

 「紙の通帳にはんこ」という形態は、キャッシュカードが登場してくるまで、金融機関の取引にとってなくてはならないものだった。今でも通帳の記帳は、取引の証拠として重要な作業である。

 だが、紙の通帳の発行作業は、金融機関にとって小さくない手間とコストをかけるものにもなっている。そこでインターネットバンキング/電子通帳レス化へのインセンティブとして、さまざまな特典が提供されている。

 例えば三井住友銀行でWeb通帳を選んで「One's Plus」というサービスを利用すると、One's Plusの利用料210円がタダになる。本支店への振込みなら1律105円で、振込手数料は窓口(630円)に比べ210円と、420円も得になる。所定の条件を満たせば、時間外のATM利用料も無料だ。金利面での優遇措置もある。通帳は最大13カ月がチェック可能で、保存するならプリントアウトすればいい。

Web通帳にするとさまざまな特典がある三井住友銀行

 東京三菱銀行の東京三菱ダイレクトも振込手数料が窓口に比べ最大525円得になり、サービス利用料も無料。振込手数料は他行宛で3万円以上が367円。UFJ銀行では決済サービスが充実しており、ネットデビットやネット振込み(EDI)、口座振替などを使って証券会社やカード会社、旅行会社などへの振込みが可能。その多くが手数料無料だ。

 みずほ銀行では通帳を発行しないインターネット支店があり、Yahoo!ウォレットの口座振替申し込みなどが可能。同行の場合、クレジットカードを組み合わせた「みずほマイレージクラブ」にすると、マイレージで特典があるほか、住宅ローンや外貨預金の特別金利、コンビニATMの手数料が無料(条件あり)などのサービスが受けられる。

マイレージ制やYahoo!ウォレットなど多彩なサービスがあるみずほ銀行

 やはりインターネット支店を持つスルガ銀行では、インターネットバンキング専用のダイレクト投資信託があり、店舗で購入するのに比べ手数料が20%割引になるほか、ダイレクト投資信託専用の商品も用意されている。

 このほか、ジェー・シー・ビー(JCB)ではインターネット総合サービス「MyJCB」に加入し、郵送の「カードご利用代金明細書」は不要という「MyJチェック」に新規登録すると、500円がペイバックされる。このほか会員向けに毎月10万円があたるクイズキャンペーンを実施するなど、コストのかかる通帳や明細書送付をなくし、インターネットへ誘導しようと各金融機関ともサービスを競っている。うまく使えば、便利な上にさらにお得になるわけだ。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日