生成されたファイルをダブルクリックしてiTunesで再生すると、自動的にビデオファイルとしてiTunesのライブラリーに登録される。タグ情報の編集も可能なので、コメントやグループ、ジャンルなどを任意に変更できる。
TV録画したファイルなどの「アーティスト名」を編集することは一見意味がないように思えるかもしれないが、iTunesは曲名やアーティスト名からの管理がしやすいインタフェースになっているので(元来がミュージックライブラリーソフトなので、当たり前といえば当たり前だが)、なんらかの名前を付けておいた方が便利だ。
iTunesへの登録が完了した状態でiPodと同期を行うと、動画ファイルが無事転送され、再生できることが確認できる。再生中にクリックホイールを左右になぞると音量調節、左右ボタンで早戻し/早送りが行われる。センターボタンを押すとシークバーが現れるのも、iTMSから購入したミュージックビデオと同じだ。
QuickTime Proでの動画作成時に最も気になるのは、その所要時間。PCで録画した30分番組(MPEG-1、352×240、30fps)を「ムービーからiPod(320×240)」で変換してみたところ、Pentium M 1.7GHz/メモリ1GバイトのノートPCで実時間の4倍(2時間)経っても変換が終了しなかった。いくら手順そのものが簡単とはいえ、気軽に変換するにはためらわれる所要時間だ。
もうひとつ問題なのが、家庭用PCでの録画でスタンダードとなっているMPEG-2の読み込みに標準で対応していないこと。別途販売されている「QuickTime MPEG-2 再生コンポーネント」を追加すれば対応できるのだが、QuickTime Proとあわせて5800円となってしまう(QuickTime Proが3400円、MPEG-2再生コンポーネントが2400円)。
そこでほかのMPEG-4(あるいはH.264)作製ソフトを探してみたところ、サイバーリンクの「PowerEncoder Deluxe MPEG4 AVC Edition」、ライブドアの「M-style TV」、フラッシュバックの「Sorenson Squeeze 4 for MPEG-4」、ソニーマーケティングの「Image Converter 2」などがMPEG-4エクスポートの機能を持っていることが分かった。今回はその中でも安価な「Image Converter 2」(1500円)を利用してみることにした。
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