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ソニー、リニアPCMの録音が可能なICレコーダー

» 2005年11月09日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは11月9日、リニアPCMによる録音が可能なICレコーダー「PCM-D1」を11月21日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は20万円。

photo PCM-D1。パッケージには三脚も付属する

 新製品は新開発の高感度マイクで集音した音声をリニアPCM(96キロヘルツ/24ビットまで対応)で保存することができるICレコーダー。「鳥のさえずりや虫の音などの自然音や楽器演奏の高音質録音に最適」(同社)

 新設計のマイクは真鍮の削り出し加工による高精度な部品を採用したほか、2つのマイクを中央部に傾斜してセットする「変型X-Y型」の配置によって、中ヌケすることなく、自然なステレオイメージの集音を可能にしたという。また、マイクは前面30度〜背面45度まで動かすことができるので、卓上や手持ちなどシチュエーションに応じた最適な集音が行える。

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 アナログ部とデジタル部の基板を独立させることでノイズの影響を抑制したほか、録音ボリュームの内部抵抗体にはカーボンインクが採用されており、摩擦ノイズの発生も抑えている。16ビットでの録音時でも、聴覚上は20ビット相当の音質を実現する同社の独自技術「Super Bit Mapping」も搭載している。

 録音されるファイル形式はWAV。サンプリング周波数/ビット数は調整可能で、96キロヘルツ/24ビットから22.05キロヘルツ/16ビットまでの7段階に調整できる。内蔵メモリは4Gバイトで、最長約13時間10分(22.05キロヘルツ/16ビット)の録音が行える。メモリースティックスロットも備えており、1Gバイトのメモリースティック PRO デュオならば最長で約3時間5分の録音が行える。

 デジタルレコーダーながらも、録音レベルが視覚的に認識しやすいアナログメーターを搭載。また、ボディ素材には剛性の高いチタンが採用されているほか、マイクガードやマイクには異なる素材を採用することで、共振によるノイズの発生を抑えている。

 本体サイズは72(幅)×193(高さ)×32.7(奥行き)ミリ、約525グラム。電源にはACアダプタもしくは付属の単三形ニッケル水素電池を使用する。ニッケル水素電池利用時で最大約5時間の連続録音が行える。パッケージにはサウンド編集ソフト「DigiOnSound5 Express for Sony」のほか、三脚や風防、キャリングケースなどが付属する。

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