タカラが12月9日に発売する「脳サピエンス」は、「暗記エンジン」と呼ばれる学習プログラムを搭載したポータブル学習機だ。紙と鉛筆を使った従来の方法と比較して、4〜5倍のスピードで英単語を暗記できるという。受験生待望の未来型学習機を使ってみた。
とはいえ、既に受験勉強から遠のいて十余年。錆びついた頭でどこまで暗記できるのか……一抹の不安を抱えながら試用機のパッケージを開ける。中には、まるで携帯ゲーム機のような「脳サピエンス」本体とモノラルイヤフォン、そしてACアダプタが入っていた。
本体は、外形寸法が156(横)×62(縦)×31.8(奥行き)ミリとちょっと厚めだ。というのも、背面にカマボコ状の“出っ張り”が2つあり、ここに単三乾電池を1本ずつ入れる仕組みになっているから。鞄に入れるときに引っかかりそうだが、両手で持つ際は小指や薬指が出っ張りにかかって適度に本体を固定できる。
2.7型のディスプレイは、解像度240×160ピクセルのモノクロSTN液晶。モノトーン2階調表示というイマドキのポータブル機としては、かなり割りきった仕様だ。表示の濃淡は左側のボタンで調整可能で、少なくとも明るい場所ではクッキリ見える。しかし、バックライトは非搭載のため、暗い場所では全く使えない。まあ、暗い場所で明るい画面を見続けると目に良くないから……いいのか。
同時発売のソフトは、「フルサポート英単語 PRO840」シリーズ3種類(各6195円)。河合塾の古藤晃講師が監修したもので、大学受験に必要な英単語が840語ずつ暗記できる。ちなみに、河合塾は筆者の母校(?)でもあるので、単語のチョイスに関する心配は不要だ。自分のレベルに合わせてソフトを選択すればいい。
シリーズ3種類の違いを簡単に説明しておくと、「有名大学や英検1級を狙う」ための「エキスパート」、「偏差値50〜60の大学を受験する人に必要」な「スタンダード」、そして「覚えていないと大学を受験しても無駄」レベルの「ビギナー」ということになる。
で、タカラの広報さんが筆者のために用意してくれたソフトは、「ビギナー」だった。……なんだか複雑な気分だ。
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