ソニーから「スゴ録」の新しいフラッグシップモデルとなる「RDZ-D90」が登場した。ソニーは2005年冬モデルとしてデジタルチューナー内蔵モデル3製品を一気に投入したが、中でも「RDZ-D90」はフラグシップ的な位置付けだ。
前述のように、ソニーは2005年冬モデルとして、3つのデジタルチューナー搭載モデルを3製品投入している。型番は、上から「RDZ-D90」「RDZ-D70」「RDZ-D50」となり、ハイエンドからエントリーモデルまでデジタルチューナーを内蔵した形になる。3モデルの違いは主に内蔵HDD容量で、RDZ-D90が400Gバイト、下位の2モデルが250Gバイトを内蔵。また上位2モデルは地上波アナログ放送とデジタル放送の同時録画やHDMI出力をサポート。地上波アナログチューナーはゴーストリダクションも搭載している。「RDZ-D50」は、HDD容量こそ250Gバイトと「RDZ-D70」と同じだが、同時録画やHDMI出力には対応せず、ゴーストリダクションも搭載しない。
さて、今回試用した「RDZ-D90」は、2005年春モデルの「RDZ-D5」の後継モデルにあたる。ほとんどの機能を継承したほか、内蔵HDDを大容量化。アナログ放送とデジタル放送の同時録画に対応するなどの機能拡張も図られている。チューナーは、地上波アナログチューナーと地上/BS/CSの3メディア対応デジタルチューナー。デジタル放送は、HDDにストリーム録画が可能で、SD解像度にダウンコンバートしてDVDメディアにダビングできる。現状のデジタルチューナー内蔵DVDレコーダーのスタンダードともいえる。
400GバイトのHDDには、地上波デジタル放送を約49時間、BS/CSデジタル放送を約35時間、HDクオリティのまま劣化のないTS録画(ストリーム録画)が可能だ。SDクオリティの場合にはSPモードで約171時間、最長となるSLPモードで約681時間の録画ができる。DVDメディアは、DVD±R/DVD+R DL/DVD±RWの5種類のメディアに対応し、DVD-Rでは最大16倍速、DVD-RWでは最大6倍速(PC表記)での高速ダビングが可能だ。ただし、エンコード作業を伴うデジタル放送のダビングは実時間となり、対応するメディアもCPRM対応のDVD-R/DVD-RWの2つのみ。DVD-RAMは再生にも対応しない。
デザインはベースモデルになったであろう「RDZ-D5」のイメージを継承しており、シルバーとグレーというかなり渋いカラーリング。本体の操作ボタンをスラントさせた上部前面に配置することで、前面パネル部分には一切ボタン類がないスッキリとしたデザインになった。ソニーの特機(業務用機器)に見えなくもない外観に心をくすぐられる人もいるのではないだろうか。
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