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RDシリーズのデジタル放送対応スタンダード「RD-XD91」を試すレビュー(3/4 ページ)

» 2005年12月20日 20時33分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 予約録画機能も改善されている。まず基本的な機能としては、従来のRDシリーズ同様「DEPG」もしくは手動による通常録画予約と「おまかせ自動録画」を搭載。アナログ地上波放送では、スポーツ中継の延長やドラマの放送時間拡大に対応する「番組おっかけ」機能を利用できる。一方のデジタル放送は、リアルタイムで番組表が更新されるため、これに追従することで番組の放送時間の変更や拡大に対応可能だ。また、録画予約時に番組名でフォルダを作成し、保存先に指定するといったRD-XS57世代から導入された機能も継承されており、フォルダ機能を積極的に使う気にしてくれる。

photo 録画予約時に番組名でフォルダを作成し、保存先に指定できる。これは便利

 予約録画関連で大きく変わったのは、録画の優先順位が設定できるようになった点だ。「最優先」「優先」「普通」「非優先」の4段階が設定可能で、通常予約は「最優先」「普通」、おまかせ自動録画では「優先」「非優先」が選択できる。一見、分かりにくい感じもするが、要するに基本的には通常予約が優先されるが、設定次第で「おまかせ自動録画」を優先することもできるということだ。

 また、通常予約の優先順位を設定すると、予約録画する番組の放送時間が変更されてほかの予約と重複した場合にも、どちらの予約を優先するかを指定できる。たとえば、録画時間が連続している“予約A”と“予約B”があり、予約Aの放送時間が延長、もしくは後ろに移動すると、優先順位が同じ場合には予約Bの放送時間になると予約Aの録画は途中で中断されてしまうが、予約Aの優先順位を高くしておけば、予約Aの録画が継続され、予約Bはキャンセルされる。

 おまかせ自動録画は「お気に入り」と「シリーズ番組」の2つの機能に分割された。「お気に入り」は従来からのおまかせ自動録画機能で、設定したキーワードは完全にマッチする必要があり、番組情報も検索対象になるのに対し、「シリーズ番組」では番組表からの予約を想定してキーワードに設定された番組名を曖昧に検索してくれる。つまり、番組名が省略されていたり、番組名に「第×話」といった話数やサブタイトルが含まれていてもヒットする。放送時間が不定であったり、不定期に放送が休止される深夜番組などの録画には便利だろう。

 おまかせ自動録画での全体でもいくつか改良されている。まず、録画対象にする時間帯の設定では、プリセットされた時間帯を選択するのではなく、「××時台」から「××時台」まで、というように自由に設定できるようになった。また従来は、おまかせ自動録画した番組が特定フォルダに保存され、HDD容量不足時の自動削除対象になっていたが、今回は自動録画の設定ごとに保存先のフォルダや自動削除のオン/オフを指定できる。

 また、録画モードに関しても、アナログ放送は任意の画質設定で、デジタル放送は「TS」といった選択が可能。おまかせ自動録画が柔軟に利用できるようになった。唯一残念と思える点は、録画対象を放送メディア単位やチャンネル単位で選択できるものの、複数のチャンネルを指定できない点だろうか。ソニー「RDZ-D90」が既に対応しているだけに、次モデルではぜひ対応してほしい。

photo 録画対象にする時間帯は、壱時間単位で開始/終了時間を指定できる。24時を超えた深夜帯を指定する場合も分かりやすい
photo 録画モードに関しても、アナログ放送は任意の画質設定で、デジタル放送は「TS」といった選択が可能

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