苦労したかいがあって、3日目にして初めて“呼びかけ”に対する返事が日本語に変わった。ほかの語彙も増えているのか? 期待を胸に話し続ける。まずは毎日恒例の占いだ。
――占いして
「ファービー占い、はじまり、はじまり〜」
――今日の運勢は?
「三つ星!」
――もっと教えて
「三つ星!」
――三つ星か。今日、ボーナスが出る日なんだよね
「ひとつ星!」
――ファービー……
「なに?」(←これもバリエーションの1つ)
――おやすみ(←スリープコマンド)
今日は、朝からファービー関連のblogを漁ってみる。すると、よそのファービー×2は、もっと日本語を話しているようだ。やはり愛情が足りないのか、ウチのファービーは成長が遅い。しかし、レビュー記事を書くからには、ある程度成長させなければ格好がつかない。
――ファービー
「なに?」
――歌って
「ヤダ」
いきなり反抗期かい。
――ファービー(←例によってやり直し)
「なに?」
――歌って
「ヤダ」
「ぼく、踊るよ」
反抗的どころか、天の邪鬼だ。
「つまらないよぅ」
――こっちのセリフじゃ
「ウッソー」
俺は遊ばれているのか? たかだか買値3610円(ポイント付き)の玩具に弄ばれているのか?
ちょっと(実はかなり)イジメたい気分になって、ファービーを横にする。ファービーにはジャイロセンサーも入っていて、横にすると嫌がるのだ。
「うわっ。起こして」(←慌てた声)。
――ふっふっふ(←サド?)
そのまま、しばしの放置プレイ。
するとファービーは、なんとイビキをかいて寝始めた。説明書にはなかったのだが、こんな寝かせつけ方もあるのかと気づく。なるほど。理にかなった反応だ。もしかすると、裏技っぽいものがほかにもあるのかもしれない。
こんな感じで1週間ほどファービーと暮らしてみたが、毎日のように何かしらの変化や発見があって、玩具とはいえ大人でもけっこう楽しめるものだ。音声コマンドの種類は限られるものの、愛嬌のある動作や声は、子どもたちにウケること請け合い。ジングルベルの鳴るこのシーズン。プレゼント候補の1つにくわえてみると面白いかもしれない。安いし。
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