レビュー
“コントロールホイール”が快適な広角ズーム機――キヤノン「Powershot S80」(1/5 ページ)
一時期、横長系ボディの「マニュアル系高級高機能コンパクト」(「全部入り」なんていわれたこともあった)がいろいろ出てたけれども、最近見なくなったなあと思う今日この頃。今そのジャンルは「マニュアル系高機能広角コンパクト」にシフトしてきた。
松下電器産業の「DMC-LX1」やリコーのGX系がそう。富士写真フイルムも「FinePix F810」なんていいのを出していたけど、2005年はとうとう後継機を出さなかったな、残念。
で、そのジャンルで一番オーソドックスで長く続いているのがPowershot Sシリーズであり、その最新モデルが「Powershot S80」だ。
キヤノンとしては珍しく、レンズカバーを指でぐわっと開けるとレンズがうにっと出てくるスタイルで、28~100ミリの3.6倍ズームを搭載。倍率が中途半端だけれども、重要なのは望遠側より広角側なのでこれはこれで問題ない。35~105ミリの広角側に伸びた感覚だ。
明るさはF2.8~5.3。撮影距離はワイド端で4センチ、テレ端で30センチ。ちょっとテレ端では暗くて、ワイド端ではちょっと収差があるけど、全体としていい写りを見せてくれるレンズだ。
CCDは1/1.8インチの800万画素。主流である1/2.5インチよりひとまわり大きなタイプで、ハイエンドコンパクトと言っていい。
つまるところ、典型的な28ミリからの広角系ズームでマニュアル系高機能コンパクトだよ、で済んでしまいそうなのだが、わたしはけっこう気に入っている。iPodのクリックホイールが好きだからである。
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