小さくて高機能なガジェットも、同社の得意とするところ。当然、ポータブルAV関連の展示もにぎやかだ。
人だかりができていたのが“Samsung版iPod nano”ともいうべき大容量フラッシュメモリ型プレーヤー「YP-Z5」。PlayForSure対応のMP3/WMA再生機だ。JPEG画像の再生も行える1.8インチのカラー液晶を備えながら、4Gバイト版iPod nanoにも採用されている自社メモリを使うことで、4Gバイトタイプで249ドルという価格を実現している。
このYP-Z5のように、展示されているポータブルガジェットには大容量のメモリを搭載している製品が数多く見られた。HDDに比べて読み書きも速くて低消費電力、耐衝撃性も高いフラッシュメモリは、持ち歩く携帯機器にはピッタリ。自社生産でコストの課題もクリアできる同社の強みを生かした提案だ。
衝撃に強いフラッシュメモリの特徴を生かした製品が、“スポーツカムコーダー”と名づけられた「SC-X210L」だ。68万画素のCCDを搭載したMPEG-4ビデオカメラで、1Gバイトのメモリを内蔵する。
耐衝撃性に優れた手のひらサイズのボディのほかに、外付けのワイヤードCMOSカメラ(23万画素)を用意。防水仕様でヘッドバンドで頭部などに取り付けることもできる。ブースでは、MTBにSC-X210Lを搭載した例や、別体カメラ部をワイヤレス仕様にした「SC-X210LW」などを紹介していた。
北米でSamsungのブランド力を高めた製品の1つとして携帯電話がある。機能だけでなくデザイン性にも優れた同社のモバイルフォンは、“COOLな企業”というイメージをユーザーに植えつけた。
今回、モバイルフォンコーナーで注目を集めたのが、3G(FOMA)の通信方式をベースにした高速パケット通信技術「HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)」のデモ。3.6Mbpsという超高速データ伝送のデモンストレーションは世界初の試みだ。
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