年明け早々、23ミリ相当の超広角が撮影できる2眼レンズ搭載デジカメ「V570」という革新的なデジカメを発表したコダック。2006 International CESの同社ブースでは、当然この新製品が新し物好きなCES来場者のハートを見事につかんでいる。
日本市場から一時撤退する直前のコダックのデジカメというと、サイズが大きくて小型化が進む国産機とは、正直いってなかなか勝負にならなかった印象が強い。再参入後も販売ルートを限定するなどして慎重に市場の機会を探っていた感がある。
だが、昨年後半に日本市場に投入した薄型コンパクト機「V550/V530」あたりから、日本のニーズにもマッチしたデジカメが登場してきた。そして、今回のV570では、広角好きなデジカメマニア層にも応える“コダックらしい”製品に仕上げてきた。
V570は、23ミリ相当(F2.8)の固定焦点と光学3倍ズーム(39〜117ミリ相当、F3.9〜F4.4)という焦点距離の異なる2つのレンズを本体に内蔵することで、従来の光学ズームでは難しかった「超広角撮影」と「実用ズーム域撮影」の両立を実現した。
CESの会場では、このユニークなデジカメを表現するため、非常にユニークなポスターを作成して来場者にアピールしている。そのポスターはこんな感じだ。
「このポスターは、米国本社内でも賛否両論あったが、インパクト優先で採用となった。日本人には妖怪に見えるかもしれませんね」(担当者)
同社は米国でオンライン画像共有サービス「Kodak EasyShareギャラリー」を展開しているが、CESのブースではEasyShareギャラリーとSkypeを組み合わせた新提案を行っていた。
「Kodakフォトボイス」という無料ソフトをEasyShareギャラリーからダウンロードすることで、Skypeで会話しながらネット上で会話相手と同じ写真を共有できるというサービスだ。「世界のどこにいても、まるで同じ部屋で写真を見ながら話しているかのように、写真の共有ができる」(担当者)
日本国内ではEasyShareギャラリーのサービスが始まっていないため残念ながら使えない。昨年のCESで話題となった無線LANデジカメ「EasyShare-One」も同サービスがあって活用できる製品なので、日本国内でのサービス展開も期待したいところだ。
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