この製品のもう1つの特徴は、“オールインワン”であるということ。パッケージにカーアダプタとキャリングバッグを標準添付した点は「SD-P1800」でも同様だが、「SD-P2800」では本体にTV(CATV対応)/FMチューナーを内蔵している。また、SD、MMC、メモリースティックに加え、XDピクチャーにも対応した4in1カードスロットも装備。CD-RやDVD-Rだけでなく、各種カードに記録されたJPEG静止画やMP3/WMA音声、そして、DivX動画の再生も可能だ。
ただし、こうした高機能と大型液晶画面があいまってか、本体は幅261×奥行き179×高さ37ミリ(突起部除く)、質量1.3キロとかなりのもの。さらに、バッテリーは本体とほぼ同じ幅・奥行きの大型タイプで、背面ではなく底部に装着する。これにより、新たに9V型IPS液晶搭載やチューナー内蔵を選択したにもかかわらず、約4時間半(実測でも4時間20〜30分のあたりで、画面に赤いバッテリー警告マークが表示され、まもなく自動的に電源オフとなった)という駆動時間を確保した。
その分、バッテリー装着時には、高さが約5センチ、質量は1.8キロ近くにもなってしまうが、これは各人の用途により、評価は分かれるに違いない。つまり、TV/FMチューナーを常用したい人であれば、多少大きくなっても内蔵されていたほうが使い勝手はいいし、さらに、車載用途がメインであれば、重さも特に気にならないだろう。
本体は外側がブラック、内側がシルバーのカラーリングが施され、各所の縁には傾斜がつけられている(いわゆるベベルエッジ)。高級感というよりは、頑丈そうなイメージを醸し出すが、ともかく「巨大」な印象を多少なりとも軽減させる役目は果たしていると思う。また、形状のデザイン処理は、見た目だけではなく、バッテリー装着時でも片手でつかみやすくする実益も兼ねているようだ。
いずれにせよ、外観はしっかりとした印象なのだが、一方で内部に目を向けると、やや不満は感じる。スピーカーの配置やボタン類の仕上げは上々なのだが、この製品でもディスクカバーが薄く、開閉構造にも少々不安がある。ディスクを入れて、カバーを閉じても、きちんとホールドされているのかどうか、どうも気になってしまう感じだ。これと関係あるのかどうかは不明だが、ディスクの読み取りエラーにも何度か遭遇した。また、ディスクの回転音も、特に開始時はかなり大きい。
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