三菱電機は2月15日、レーザー光源のリアプロジェクションテレビ試作機を発表した。半導体レーザーと独自のカラーマネジメント技術を組み合わせ、液晶テレビの1.8倍という広い色再現範囲を実現。同社では「次次世代」のテレビと位置づけ、2〜3年後の製品化を目指す。
試作機は、DLP方式のリアプロジェクションテレビ。通常は水銀ランプを光源にするが、試作機では光の3原色を構成する3つの半導体レーザーを使用する。また、「ナチュラルカラーマトリクス」(NCM:Natural Color Matrix)と呼ばれる独自のカラーマネジメント技術を開発。信号処理系を動画用拡張色空間の国際標準「xvYCC」(IEC 61966-2-4)に最適化した。色再現範囲は、一般的な液晶テレビに比べて1.8倍。コントラスト比は4000:1以上という。
またレーザー光源のリアプロでは、半導体レーザーとDLPをともにON/OFF(直接変調)するため、明るさを落とす原因になるカラーフィルターやカラーホイールが不要。2万時間以上の長寿命と合わせ、従来のDLPプロジェクターなどと比べて高効率化と低コスト化が期待できるとしている。
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