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“カードサイズムービー”のススメ――カシオEXILIM「EX-S600」(3/3 ページ)

» 2006年02月20日 00時00分 公開
[ITmedia]
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気軽なカードサイズで思い出も2倍に

 常に携帯してサッと撮影できると、自然と録画時間も増えてくる。ビデオカメラ持参でどこかに出かけて「さあ、今日は撮影しまくるぞ!」と意気込んでも、録画時間は結局合計で20〜30分程度とDVテープ1本を録り切ったことはないが、今回EX-S600で撮影した動画データを合計したところ、63分も録画していた。気軽なカードサイズのムービースタイルは、思い出も2倍に増やしてくれるのだ。

 しかも動画データの1本1本はどれも数十秒のとても短いムービーで、ビデオカメラのように流し撮りで長い時間を撮ったのではない。それでも、「撮りたいと思ったらすぐにムービーボタンを押す!」をごく自然に繰り返し、気がついたらこんなに多くのムービーを撮影していたのだ。

 録画時間が増えると気になるのがバッテリーのスタミナ。一般的なビデオカメラの連続撮影時間は、標準バッテリーだと40分〜1.5時間程度という機種がほとんど。最近は大容量バッテリーを標準で添付するケースも見られるが、大容量な分だけ重量も増えてしまい、さらに“気軽さ”からは縁遠くなる。

 EX-S600のスゴイところは、スリムボディなのにカタログスペックで約1時間50分もの動画撮影が可能な点。静止画のみならCIPA規格で約300枚も撮れるスタミナを持つ。これならムービーと静止画をガンガン撮影しても内蔵バッテリーのみで丸1日十分使える。

photo スリムボディに内蔵されるバッテリーは薄型ながらも700mAhの容量を確保。さらに徹底した省電力設計によって長時間撮影を実現している

“撮る”だけなく“見る”のも気軽で楽しい

 帰宅後に、楽しかった1日をムービーで振り返る……というのは、動画撮影の楽しみの1つ。EX-S600に付属の専用クレードルには、撮影した映像をテレビに映すことができるAV接続端子を装備しているので、帰ったらポンとクレードルに置くだけですぐに楽しい思い出がリビングの大画面でよみがえる。

 数十秒ずつのショートムービーも、スライドショー機能で連続再生してくれるのでビデオカメラと比べても映像にまったく違和感はない。それどころか、流し撮りではなく撮りたいと思ったシーンだけの集大成なので、全編クライマックスのような映像に我が娘もいつものビデオ撮影以上に大喜び。しかも動画と静止画が時系列で混在する映像(もちろん動画のみ/静止画のみ/お気に入り指定のみにも設定可能)がえらく気に入ったようで「これからはお出かけがもっと楽しくなるね」と、とても借り物などとは言い出せない状況に妻と私は苦笑い(実売5万円前後なら、まっいいか……)。

 機能面ではほかにも、ムービーの前後をカットするなど簡単な映像編集がカメラ本体のみでできるほか、常に5秒分の映像をメモリにためることで撮影開始5秒前から録画できる「パストムービー」、ムービーシーンの9コマを1枚の静止画にまとめる「モーションプリント」、動画撮影中に6メガの静止画が撮れる「スチル イン ムービー」といった動画デジカメならではの機能が盛りだくさんだ。

photo ショールームで気になった自動車を、スチル イン ムービーを使って静止画&動画を同時に撮影(上の画像は動画撮影中に撮影した6メガの静止画)。今回のレビューではEX-S600の動画機能にしか触れてないが、静止画も定評あるEXILIMシリーズならではの安心の高画質
photo スチル イン ムービーの動画。画像クリックで動画再生(MPEG-4 AVIフォーマット:約11.8Mバイト)
photo こちらは動画をモーションプリントで9コマに。これらの作業が、ポケットからEX-S600を取り出して数秒〜数十秒で終了する。この気軽さがカードサイズムービーの真骨頂

 数十秒程度のクリップ的な動画をブログのようにWebサイトにアップする「動画ブログ」「ビデオポッドキャスト」といった動画のムーブメントが到来している。だが、“気軽”が身上のブログに「ビデオカメラで撮影して、PCに取り込んで、編集して……」といった作業は似合わないし、日常を切り取るには常に携帯してサッと撮影できなければ意味がない。

 必要なときに持っていくのではなく、常にいつでも持ち歩く。ポケットやバッグにすっと入るカードサイズだからこそ、毎日持ち歩いて出会ったシーンを気軽にムービーで撮れる。デジカメカードサイズにビデオカメラ並みの画質と機能を収めたEX-S600は、デジカメの楽しさを広く普及させた「QV-10」や薄型デジカメの元祖「初代EXILIM」のような“名機”を予感させる1台だ。

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提供:カシオ計算機株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日