キヤノンでは、DV方式の「IXY DV」で“写真DV”をうたい、写真撮影に強いビデオカメラ製品を展開している。スチルカメラメーカーとしての長年のキャリアを生かした光学系と、RGB原色フィルター、独自の映像エンジン「DIGIC DV」の組み合わせにより、ビデオカメラとしては出色ともいえる静止画撮影品質を実現したものだ。
さらに、手軽に場面に適した撮影を行えるシーンモードダイヤルや、高速連写、9点AiAFなど、機能面でも充実している。また、本体が小型軽量にまとめられた点も、常に持ち歩いて写真撮影にも大いに利用してほしいという同社の姿勢の表れだろう。
記録メディアに8センチDVD-R/-RWを採用した“DC”シリーズでも同じ流れを汲み、“写真DV”と銘打たれている。最初に登場した「DC20」「DC10」では、幅48×高さ86×奥行き122ミリ、重量約415グラム(撮影時465グラム)と、DVDビデオカメラとしてはかなりの小型軽量ボディに仕上がっていた。
そして、今回新たに登場した「DC40」では、搭載CCDの性能が大きく向上、写真撮影品質にいっそう磨きをかけた。従来の1/3.9型から1/2.8型へとCCD面積が大型化したとともに、総画素数は約2倍の約429万へとアップ。16:9動画撮影時(手ブレ補正0N)の有効画素数では約274万画素となる。静止画記録では、従来の1632×1224、1280×960、640×480に加え、最大で2304×1736の撮影が可能だ。
その分、本体は幅60×高さ87×奥行き126ミリ、重量480グラム(撮影時約530グラム)と、「DC20」よりも幅と重量が増えている。ただ、2台を並べて比較したり、よほど薄手のバッグに入れて持ち運びたいのでもなければ、特に気にならないレベルだ。先入観なしに「DC40」を見た人は、たいていの場合、十分にコンパクトと感じるに違いない。
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