添付のリモコンは、手で持ち上げるとバックライトが光る「オートセンサー付きシアターライト」機能を搭載。デザインはBang&Olufsenの高級リモコン「Beo4」を思わせるが、亜鉛合金製のBeo4のようなズッシリ感はない。
さっそくLifeStyle編集部員4人で、HD DVDプレーヤーの映像を視聴。その感想を、クロスレビュー風にまとめてみた。視聴したHD DVDソフトは付属の「バイオハザード」と「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」だ。
発表会のデモやスペック上では分かっていたはずだが、実際に間近で観るHD DVDプレーヤー+フルHDテレビの映像は圧巻。これを観たら既存のDVDには戻れないだろう。素人でもその高精細さが一目瞭然なのが「字幕」。キレの良い映像にジャギーのない文字が並ぶだけで、コンテンツ自体がワンランク上質になった気分になる。
初号機だけに“モノ作り”にも余念がなく、これで実売11万円ではおそらく赤字なのでは……と余計な心配も。ただし、初動時の遅さや各操作でのレスポンスの悪さは、今後改善してもらいたいところ。HD DVDの特徴でもある本編再生中のメニュー表示が、付属ソフトでは確かめられなかったのが残念。(西坂)
一目見て「でかっ」。持ってみて「重っ」。リモコン見て「光るっ」。ソフト入れて「遅っ」(ローディングに時間がかかる)。画面見て「美しっ」。ミラ・ジョヴォヴィッチの入浴シーンを堪能いたしました。会社で。
それはともかく、HD DVDの画は、すごく“自然”だった。デジタルハイビジョン放送の映画を意識して観るようになって久しいので、感覚が少し贅沢になっているのかもしれない。逆に通常のDVDビデオを観ると、アラばかりが目立つ。解像度が足りず細かい部分はツブれる。画面にビニールシートでも貼ってあるかのような違和感……。HD DVDのクリアな画面を見ながら、これが本来あるべきパッケージソフトの姿だと思った。はやく、ソフトを選べる状況にしてくれい。(芹澤)
発表会で事前に見ていたが、編集部に到着した実機をじっくりと眺めてみると、その存在感に驚かされた。全体的な本体の質感もさることながら、重厚なインシュレーターや電動式の前面パネルからは、高級AV機器であるという主張が伝わってくる。
視聴したHD DVDソフトは、2本ともHMDIで接続した大画面液晶テレビに負けず、細部に至るまで鮮明な映像を楽しませてくれた。バイオハザードは暗い室内のシーンが多いのだが、そうした場面でも髪の毛の先端は鋭利に描写され、液体表面の光沢までも伝わってくる。
ムーンライト〜はややコントラストが平坦な印象で、ぺったりした映像という印象だが、これは元の映像がそう撮影されているからだろう。HD DVDはソースが持つ“映像の感触”までも自宅へ運んできてくれるといえる。(渡邊)
ツートーンのボディは高級機をほうふつとさせるデザインで、(重さや大きさも含めて)初めての製品にふさわしい存在感がある。電源投入から再生開始まで時間がかかるなど動作が遅い点と、自動でしか確実に開閉できない点が残念。
バイオハザードは人工的な照明のシーンが多く、あまり自然な鮮やかさは確認できなかったが、激しいシーンでもブロックノイズが見られず、動きも明るさも大きく変化するマズルフラッシュ(銃口から出る炎)がきれいに再現されていた。
ムーンライト〜では舞台となる新宿の夜景や、歌舞伎町の雑踏などのシーン、作品のテーマにもなっている「くらげ」など水中をイメージさせるシーンで表現力の高さを確認できた。(平賀)
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