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ブレ補正+大型液晶+スタミナの“優秀”薄型機――サイバーショット「T30」レビュー(4/5 ページ)

» 2006年04月10日 11時03分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

再生で使うシーンが多い旅行時に最適か

 ハードウエア的にはこの薄さで光学式手ブレ補正も搭載していて、非常に魅力的だしデザインもいいし、バッテリーの持ちもいいし、全体の動作も気持ちよいのだが、操作系や液晶モニター上のメニューなどソフトウエア的には前世代のまま進歩が止まっている気がする。

 優れたハードウエアには、やはりそれなりのカッコよくて使いやすいソフトウエアを載せて欲しいのである。

 でも、普通にコンパクトデジカメとして見たらすごく魅力的なのは確か。カバーの上げ下げはその触感がなかなか気持ちいいし、液晶モニターもなかなか見やすいし、なにより手ブレ補正+適度に上がるISO感度でオートのままでも結構気軽に使えてしまう。

 買って損はないデジカメだ。特に屈曲光学系で薄くてカッコいいデジカメが欲しい人にはいい。

 問題は、併売されるT9とこのT30のどちらを選ぶか。

 薄くて小さいのはT9。液晶モニターが大きくてバッテリーの持ちがよいのはT30。ひたすら価格と携帯性重視なら、あえてT9を選ぶのも手。逆に旅行に持って行くことが多いから、みんなで再生画面を楽しんだり、1日中予備電池なしであれこれ撮ってまわりたいというのならT30だ。

 実際に持ち歩いてみると、T30だって決して大きかったりかさばったりするわけじゃないので、迷ったら新しいT30、というところか。

作例

photo 時節柄、ハナカイドウ(だと思うけど違ってたらご指摘ください)の花を撮影。特に特定色の誇張もなく爽やかに派手な絵作りはサイバーショットらしい
photo 時節柄、桜をマクロで撮影。ISOオートで撮ったらISO125になった。これがオート時の基準感度のようだ。背景も素直にボケていて桜らしい写りになってる
photo 時節柄、桜を拡大鏡モードで撮影。拡大鏡モードにするとここまで寄ることができる。淡いピンクもちゃんと出ていてよい
photo 時節柄、オトメツバキを拡大鏡モードで撮影。このくらい大きな花だと、思い切り寄ったときの迫力があっていい。等倍で見るとどうしても四隅が少し流れてたりするが、屈曲光学系レンズに画質を追求するのは酷ではある

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