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“赤”が鮮やか、絵作りも楽める――BRAVIA「KDL-32V2000」レビュー(1/3 ページ)

» 2006年05月17日 00時21分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 いきなりの私事で恐縮だが、間もなく開催されるサッカーのワールドカップが非常に楽しみだ。日本代表ももちろんだが、ブラジルやアルゼンチン、オランダ、イングランドなど列強と呼ばれる国々がどのような試合を見せてくれるかと思うと開幕が今から待ち遠しい。

 筆者宅にはスカパー!も導入済みなので、地上波とあわせて心ゆくまで楽しめるはずなのだが、肝心なテレビの調子が今ひとつなのだ。利用している21インチのブラウン管テレビは映ることは映るのだが、引っ越しの際に落としてしまったのがいけないのか、画面が少しばかり歪んで映る。そこで4年ぶりにテレビを買い換えることにした。

 機種選定にあたり決めていたことがいくつかあった。まず薄型テレビであること。設置場所の関係から画面サイズは最大で32インチであることと、将来性を考えてHDMIを備えた機種であること。これだけだ。結局、店頭で見比べてみたり、価格比較サイトを前にうなったりしながら購入したのが、ソニーの32V型液晶テレビ BRAVIA「KDL-32V2000」だ。

photo KDL-32V2000

ブラックボディでスッキリした外観

 まずは外観からチェックしてみる。薄型テレビはシルバーを基調とした製品が多いが、本製品はブラックを基調に、サイドをシルバーとする精悍なカラーリングが施されている。“シルバーの方がテレビっぽい”という意見もあるかもしれないが、個人的にはブラックは大柄な大画面テレビの雰囲気をグッと引き締めるという効果があると思う。

photo 設置例。ちなみに、「黒」は単純に黒の塗料を吹き付けただけではなく、青やガラス粉末を混ぜることで独特の色合いを出している

 サイズは本体のみが79.2(幅)×54.9(高さ)×9.9(奥行き)センチ、15キロ。スタンド込みで79.2(幅)×54.9(高さ)×21.9(奥行き)センチ、17キロ。重量もそこそこあるが、成人男性ならばひとりでも十分に設置可能だ。液晶パネル自体の大きさもあり、決してコンパクトとはいえないが、四方のフチも十分に狭いほか、スタンドもシンプルな形状となっており、スッキリとした印象を与える。

photo 左右のフチは約4.5センチ

 今回は21インチブラウン管からの買い換えだったが、やはり本体が薄くなるメリットは大きい。従来ブラウン管テレビがあったAVラックにそのまま設置すると、スペースが余りすぎて違和感があるほどだ。本製品はスピーカーが画面下に位置するアンダースピーカータイプだが、それほどの上下幅もなく、さりげないアクセントになっている。

photo これまでブラウン管テレビを置いていたAVラックにそのまま本製品を設置

 入出力端子は背面にまとめて用意されている。搭載する入力端子はD4×2、ビデオ×3(コンポジット、うち2系統にS端子)、HDMI×1、D-Sub 15ピン×1などだが、そのうち、ビデオ×1(S端子付き)は本体右側面に配置されている。ゲーム機など、常時利用するわけではない機器の接続に便利に使えるだろう。B-CASカードやアンテナ入力も背面に用意されている。

photo 背面の端子類
photo 右側面(画面に向かって左側面)に用意されている入力端子

 チューナーとしては、地上アナログ、BS/110度CSデジタル、CATV地上アナログ(13〜63ch)に加えて地上デジタルチューナーを搭載。出力としてはビデオ×1(S端子付き)と、光デジタル音声を備える。

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