カメラの起動は上部の電源ボタンを押すか、撮影ボタン/再生ボタンを押すことでも起動、設定次第では各ボタンをもう一度押して電源をオフにすることができる。起動や各種のレスポンスも高速で、このあたりはEXILIMの面目躍如といったところ。
撮影に関しては相変わらずベストショットが豊富で、37個も用意されている。サンプル画像のサムネイル表示から選択する方法に加え、各ベストショットの説明も表示できる。「オークション」「古い写真を写します」「水しぶきを止めて移します」など、撮影したいシチュエーションごとに分かりやすく説明があるので選びやすい。
電源を入れるとレンズカバーが開き、沈胴式のレンズがせり出して撮影が可能になる。起動時間は実測で2秒弱と高速で、それ以外のレスポンスも十分。1000万画素オーバーのカメラというのは意識させない。
肝心の画質だが、十分な光が得られる環境で低感度での撮影であれば想像以上にいい。解像感は1000万画素ということでやはり高く、色ノリも良いので、一見して派手な画質はコンパクトデジカメとしては好感が持てる。ただ光量が足りない環境や暗部でのざらつきが多く、画質は落ちる。
レンズの描写はクラス相応という印象なので、基本的に晴天の屋外で低感度での撮影をすれば、1000万画素クラスという解像感が高く見栄えのいい写真が得られるようだ。
ISO3200という高感度撮影に対応している点もEX-Z1000の特徴だ。ISO3200は、富士写真フイルムのFinePix F30が初めて対応したが、Z1000でもISO3200の撮影に対応。ただ、画質に関して過度な期待は禁物だ。
再生モードは、本体上部の再生ボタンを押す。詳細表示をすることでシャッタースピードや絞り、ISO感度、ベストショットかどうか、ヒストグラムといった必要な情報は表示される。
サムネイル表示は12コマまで。2.8インチ約23万画素というスペックから見ると少し物足りない印象。カレンダー表示にも対応している。
EX-Z1000は、これまでのEXILIM ZOOMシリーズのいいところは踏襲し、ワイド液晶の採用で操作パネルという新しいインタフェースを実現したことでさらなる操作性の向上が図られた使いやすいカメラだ。
1000万画素オーバーという画素数ばかりが注目されるが、使い勝手の良さから購入対象としてもいいだろう。
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