ダイジェスト再生は、番組の画面や音の変化を分析して、ハイライトシーンのみを再生する時短再生機能の1つ。同種の機能には三菱電機の「ハイライト再生」、日立の「いいとこ観」がある。従って機能は後発なのだが、さすがに内容には充実させてきた。
ハイライトシーンの検出は、MPEGエンコード時の情報をもとにするようで、先行した2メーカーの製品は2番組同時録画時には片方の番組でしか利用できないといった、ユーザーから見ると「なぜ?」と感じるような制限があった。本製品の場合、このような制限はなく、録画した全ての番組でダイジェスト再生が有効になる。
番組全体のうち、どの程度を抽出して再生するかは5段階で切り替え可能。録画時間に対する比率や絶対時間ではなく、「長め」「少し長め」「おすすめ」「少し短め」「短め」の5段階を用意している。番組ジャンル毎にダイジェスト再生の初期値を設定しておける機能はなかなか便利そうだ。
再生中の切り替え操作では、実際に再生される時間を確認できる。ちなみにダイジェスト再生時間は5月13日のプロ野球「巨人 v.s. 西武」戦(140分)で「おすすめ」が約22分、同日の“キリンカップサッカー2006”「日本代表×スコットランド」戦(144分)は約11分となり、確かに一定比率で抽出するわけではないようだ。
再生中にダイジェスト再生の切り替え操作を行うと、再生部分を示すバーグラフ表示も行われ、ビジュアル的にも分かりやすい。再生中は「前」「次」ボタンで、抽出された再生区間を移動できる。また音声付きの早見再生(1.5倍速)が併用できるので、さらに再生時間を2/3まで短縮することも可能だ。このほか、番組本編とCMの境目に非常に高い精度でチャプターを作成してくれる「おまかせチャプター」機能も備え、時短再生には非常に強い製品といえる。
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