オリンパスは6月22日、フォーサーズ規格に準拠したデジタル一眼レフカメラ「E-330」「E-300」のファームウェアバージョンアップサービスを、同日から開始すると発表した。
同社のファームウェアアップデートサービスのページ(http://www.olympus.co.jp/jp/support/cs/DI/fwdl/e1/contents_up.cfm)から該当機種のソフトをダウンロードして実施する。ファームアップ方法の詳細も同ページに記載。ファームアップ後は、E-330が「Ver.1.2」、E-300が「Ver.1.4」となる。
今回のファームアップで注目は、E-330で付加されるライブビュー時の新機能だ。
E-330のライブビュー機能には、Aモード(フルタイムライブビュー)とBモード(マクロライブビュー)の2モードが用意されているが、ミラーアップを行って撮影用撮像素子のみを使ってライブビューを実現しているBモードではこれまでAFを作動させることができず、すべてマニュアルによるフォーカス調整となっていた。
今回のファームアップにより、Bモード中でのAF作動が可能となり、マクロ撮影時の操作性が大幅に向上する。具体的には、Bモード時でもAEL/AFLボタンの操作によってAモードでのS-AFが作動するようになり、B→A(AF作動)→Bとモードが瞬時に変わることで、Bモード中でのAF作動を実現した。
これによりBモードでのマクロ撮影時に、まず内蔵AFで瞬時にピントを合わせ、その後ライブビュー機能を生かして液晶ディスプレイを見ながらじっくりピントを追い込んでいくといった使い方が可能になる。
そのほかのファームアップによる機能向上は、E-330/E-300ともに近距離撮影時やスポット測光時の露出精度が向上する。
E-330は、ポロミラー式ファインダー光学系内に液晶表示専用のCCDを装備。光学ファインダーからの映像をこのCCDで受光し、それを背面液晶画面に表示することでAFとライブビューの両立を可能とした。このシステムでは撮影用の撮像素子と液晶表示用CCDはそれぞれ別で用意されているため、ミラーアップせずに常時液晶画面に表示できる“フルタイム”なライブビューを実現している。同社ではこのフルタイムライブビューを「Aモード」としている。
一方、撮影用の撮像素子を使ったライブビューモードは「マクロライブビュー」(Bモード)として用意。ミラーアップを行って撮像素子で受光した信号を背面液晶画面に表示できるこのマクロライブビュー機能では、構図の中から任意の場所を選択して10倍に拡大することが可能。従来、被写界震度の浅さからピント合わせが困難だったマクロ撮影時に、見やすい液晶ディスプレイを見ながら細かなピント合わせが行える。
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