「amadana」で知られるリアル・フリートが、新しいデザイン家電ブランド「barouche」(バルーシュ)を立ち上げた(→発表記事)。「21世紀の旅のツール」を標榜する製品群は、実用性を兼ね備えたシンプルなデザインが特徴だ。そのコンセプトと販売戦略について、リアル・フリート海外戦略商品開発担当の大森千恵氏に話を聞いた。
――まず、「barouche」(バルーシュ)というブランド名の由来を聞かせて下さい。
「baroucheというのは、19世紀の英国で使われていた馬車のことです。夏の間、暑い都会を離れて避暑地に行くときなどに使われたもので、日差しを避ける天蓋があり、大きな車輪が移動時にも揺れを軽減してくれたため、当時としてはかなり快適な馬車だったようです。“快適な旅のためのツール”という新ブランドのコンセプトに合うと思い、名付けました」
――インテリアライフスタイル展では、特設ブースを設けて新ブランド商品を展示していましたが、具体的に販売スケジュールが決まっているものはありますか?
「まず、電話機、コーヒーメーカー、ヘアドライヤーを年内に出荷したいと考えています。ほかの製品も2007年の年明け早々には出荷する見込みです」
――液晶テレビの台座にリモコンやアラームクロックが置けるというのはユニークですが、ほかにデザイン面の工夫があれば教えて下さい。
「baroucheのデザインは、amadanaと同じインテンショナリーズが担当しました。今回は、ホテルの客室を想定して、形を極力同じ大きさのモジュールで構成しているのが特徴です。たとえば、電話機とDVDプレーヤー、デスクトップオーディオはすべて同じサイズ(底面積)。デスクトップオーディオは立方体ですから、横にDVDプレーヤーを縦置きにしても“ぴったり”です」
「またスチームアイロンとドライヤーには、旅行で持ち歩く際に邪魔になる電源コードまでをすっきりと収めることができるケースが付属しているのですが、こちらも同じサイズです。あとはコーヒーメーカーと電気ポットの円(底面)も同じ大きさですね」
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