デノンは6月29日、インターネットラジオ機能を内蔵したHDD/CDシステム「D-F103」を8月下旬より販売開始する。価格は11万2350円。チューナー/アンプとスピーカーは別売で、スピーカーについては「SC-F103SG」が同時に発売される。SC-F103SGの価格は4万9350円。
D-F103は40GバイトのHDDを搭載、WMAもしくはリニアPCMでCDの楽曲をストックできる。リッピング即とは4倍速で、インターネット接続環境があればインターネットのCDDBから、ない場合でもHDD内部のGracenoteデータベース(約35万タイトルを収録)からアルバム名やアーティスト名、楽曲名の自動取得が可能となっている。
PC接続用のUSB端子と専用ソフトが付属しており、HDD内の楽曲データバックアップのほか、PCから本製品のHDDへ楽曲データをインポートすることも可能。また、PCから本製品に収録されている楽曲の曲名やプレイリストなどを編集することもできる(ただし、同社独自の暗号化が施されており、セット外でのPCなどからは再生できない)。
DLNA/Windows Media Connect technologyに準拠したネットワークプレーヤー機能も備えており、LAN上にあるPCに保存されている楽曲ファイルの再生も可能。インターネットラジオについては、ラジオ局データベースサービス「vTuner」によって本製品用にカスタマイズされた局リストを利用する。
音質については上級機種にも採用されている192kHz/24bitのD/Aコンバーターを採用したほか、サンプリング周波数を8倍に高めてD/Aコンバーターへ送り込むことで高周波ノイズを低減する8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターも備えている。
フロントパネルのデザインは「AEシリーズ」のイメージを踏襲。本体前面のディスプレイは日本語表示も可能な大型タイプで、標準の3行表示のほか、6行表示(英数文字のみ表示可能)に切り替えることで一覧性を高めることができる。F102シリーズのチューナーアンプ「DRA-F102」とのシステムセットアップも行える。サイズは250(幅)×110(高さ)×250(奥行き)ミリ、3.9キロ。
スピーカー「SC-F103SG」は、ヨーロッパのサウンドデザイナーと同社が共同開発した製品。14センチのウーファーに新開発のDDL(DENON Double Layer)コーン、2.5センチのツィーターにはソフトドーム振動板を採用した。
キャビネットも黒色ピアノ光沢塗装仕上げとして質感を高めたほか、硬質塗装によって音の伝達スピード向上を図った。サイズは164(幅)×278(高さ)×272(奥行き)ミリ、5.3キロ(1台)。コルク製フット(1シート4枚)×2シートや接続コード×2本、吸音スポンジ×2個などが付属する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR